反政府派がメナグ空軍基地を占領
alarabiya.netによれば、自由シリア軍は月曜日にアレッポ市に近いメナグ空軍基地(Menagh air base・kmzファイルはこちら)を占領しました。
基地の中で車による自爆攻撃が行われた後、反政府軍はメナグ空軍基地を掃討し、政府軍兵士多数を殺したとされます。
この空軍基地は約10ヶ月間反政府派が占領し、政府軍がジェット機とヘリコプターで北部の反政府派拠点を攻撃する空襲の源となっていました。
空軍基地の支配は、最近自由シリア軍が成し遂げた一連の前進の一つです。人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は月曜日、反政府派が、日曜日に(the Jabal al-Akrad hills)の政府軍外哨基地を攻撃した後で、アサド大統領の中核地、ラタキア(Latakia・kmzファイルはこちら)の近くにある4つの村を占領したと言いました。地元の活動家によると、外国人兵士を含む、少なくとも政府軍兵士と民兵32人と反政府派19人が日曜日の戦闘で死亡しました。
2年前に紛争が始まって以来、ラタキアの大半は政府軍の支配下にありましたが、ジャバル・アル・アクラッド(Jabal al-Akrad)を含む、一部の地域は反政府派の支配地域に近く、戦闘が行われてきました。
モハメッド・ハファウィ(Mohammed Haffawi)と自称するラタキアの反政府派は、反政府軍はハッファ(Haffa)に接近していると言います。ハッファは昨年6月に政府軍が占領し、大勢が戦闘で殺された場所です。ハファウィは、反政府派は月曜日に約400人の村人と政府派民兵を捕まえたと言いました。
記事は一部を紹介しました。
メナグ空軍基地は昨年8月から戦闘が起きていて、この年の12月末に反政府派が占領していました。その後も、一部の兵士が立て篭もっていたようで、それを完全に排除したということですから、そんなに大きな勝利と言えるのかは疑問です。記事の写真を見る限り、基地は雑草で覆われ、基地としての価値はかなり失われているようです。
しかし西部の港町、ラタキアに接近しているという話は非常に大きな成果です。詳細を見ないと何とも分かりませんが、西部を反政府派が支配できれば、ダマスカスへの補給路が一つ減ることになります。これはクサイルやホムス奪還のきっかけになるかも知れません。あとで関連情報を探してみたいと思います。
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