反政府軍の一部が連合指導層と対立

2013.9.26


 BBCによれば、11のシリア反政府グループが主要な反政府同盟、シリア国家連合の権威を認めないと発表しました。

 共同声明は「帰国することなく、海外で作られたすべてのグループは、我々を代表しません」と言います。彼らは反政府派がイスラムの枠組みの下で統一されることも要請しました。

 イスラム反政府軍はシリア内戦で顕著に増加し始め、彼らは1万人の戦闘員を指揮していると考えられています。署名した者は、自由シリア軍とアルカイダ傘下の強力なアル・ヌスラ戦線のメンバーを含みます。

 火曜日にインターネットに公開されたビデオ映像で、11の最も強力なイスラムグループは、彼らがシリア国外を基盤に組織された反政府派の指導層は国内にいる彼らと緊密に動いていないと断言しました。

 イスタンブールを拠点にし、西欧が後援する国家連合は2012年11月に結成され、100ヶ国以上にシリア反政府派の合法的な代表と考えられています。

 「これらの勢力は、それが彼らが同じ経験を送り、正直な息子たちの同じ犠牲を共有する者たちの最も合法的な代表と信じています」「よって、アーメド・トーメ(Ahmed Tomeh)が導く国家連合とその暫定政府はそれを代表せず、認められません」。

 声明はすべての軍と民兵は明確な、シャリア法に基づくイスラムの枠組みの下で統一されることを要請しました。また、反政府派のメンバーに分断を拒否し、各グループの利益の上にウンマ(イスラム国家)の利益を求めるようにも訴えました。

 ベイルートにいるBBCのケビン・コナリー(Kevin Connolly)は、この宣言が2つの増加中の傾向を反映していると言います。一つは連合内部の増加中のイスラム主義反政府運動の影響で、もう一つは自由シリア軍の一部メンバーのイスラム化です。

 IHSジェーン社、テロリズム・武装勢力センターのチャールズ・リスター(Charles Lister)は、声明に署名した、リワ・アル・タウヒッド(Liwa al-Tawhid)、リワ・アル・イスラム(Liwa al-Islam)、スクア・アル・イスラム(Suqur al-Sham)を含む3つの穏健派はシリア国内の国家評議会の主流派だと言いました。「コア部分の内在物は最高軍事評議会を効果的に減退させます」「穏健派イスラム連合が単一の組織構造として存在するのを止めた可能性があります」。

 別の展開で、化学兵器使用の疑いの調査を続けるため、水曜日に国連査察官がシリアへ戻りました。彼らはより小さな化学兵器攻撃が今年初めに起きたとされる3ヶ所(カーン・アル・アサル(Khan al-Assal)、シェイク・マクソウド(Sheikh Maqsoud)、サラケブ(Saraqeb)を訪問する予定です。


 記事は一部を紹介しました。

 まだ問題がどれくらい深刻なのかは分かりません。反目を表明したグループが国家連合の指示に従わないのか、単にアドバルーンをあげてみただけなのかを見極める必要があります。

 しかし、紛争が長期化すると、こういうことが起きてくるものです。だから、西欧は早く軍事介入をして、アサド政権を崩壊させるべきだったのです。自国のためなら、いい加減な証拠で開戦に踏み切れるのに、他国を助けるためには、具体的な事実があっても拒絶するというのが現在の国際社会です。

 支援物を戦場に届けるためには、海外にいる反政府派が不可欠です。いくら国内の反政府派が力んでも、どうにもなりません。その両者が反目すれば、一部がアルカイダ傘下に反転するかも知れません。アルカイダは海外からの資金援助を受けています。

 問題はどんどん広がっています。国際社会には問題を解決する能力があるのに、関心が薄く、エネルギーの使い道を間違えています。国家存続のために発展してきた軍事学を国際社会の存続のため使う方向へ変えなければなりません。


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