アサド大統領が国連協定を支持すると発言

2013.9.29


 alarabiya.netによれば、シリアのバシャル・アル・アサド大統領(President Bashar al-Assad)は、日曜着に国営テレビのインタビューで、化学兵器に関する国連の協定を支持すると言いました。

 「我々は、この決議が可決される前にも、化学兵器の取得・使用に対する国際合意に参加しました」とアサド大統領は、金曜日に国連決議が可決されたら決議を全うするかを尋ねられ、「RaiNews24」に言いました。アサド大統領は、彼は合意することを強制されず、それはむしろ自分の願望だったと言いました。「その核心部分は我々が望んだことに基づいています。だから、それは決議ありきではなく、実際には、我々自身が欲しかったことです」。

 alarabiya.netによれば、国連のシリア特使、ラダハル・ブラヒミ氏(Lakhdar Brahimi)は日曜日、Al Arabiyaとの独占インタビューで、さらにジュネーブ会議を招集するかどうかは確実ではないと言いました。

 会議が開催されるなら、シリアの政治移行に関する討議を復活させます。ジュネーブ会議は11月中旬までに開催されると発表されましたが、正確な日付けがまだ合意されていないとも、彼は言いました。ブラヒミ特使は、スイスで予定される会議は、1回目の会議と2012年6月30日の宣言の基盤を実行することを狙っていると言いました。

 この宣言は、現行政府と反政府派メンバーで暫定政府を設立することを求めています。新政府は国軍と治安部隊の統率を含め、完全な行政権を持つことを求めます。

 第2会議はシリア政府と反政府派が別々の代表団を参加させることで、第1回と違うと、ブラヒミ氏は言いました。イランを招く可能性もあります。彼はイランが参加することは有益だと言い、サウジアラビア、カタール、エジプト、アラブ連盟事務局長、その他のアラブ諸国が招待されることを認めました。

 反政府グループは、イランはアサド大統領の主要な支持者で、シリア国民の殺害に参加しているとして、イランが会議に参加することを拒否しました。ブラヒミ氏は、シリア政府と反政府派は前提条件をつけることなく会議に参加すべきで、様々な派閥を含む反政府派を代表する単一の代表団を見たいと付け加えました。

 ブラヒミ氏は人道的回廊のコンセプトを歓迎しました。それは以前にフランスがシリア国民に提供するために提案したものです。しかし、彼は誰がこの回廊を確立して、保護するかという懸念を表明し、保護を提供する者を警戒・保護する必要性を強調しました。水曜日にジュネーブに戻るブラヒミ氏は、彼はパレスチナ人が直面した20年間の進行中の交渉に、シリア人が直面することを望まないとして、シリアの人道的状況に関する、長期の交渉に懸念を表明しました。


 記事は一部を紹介しました。

 アサド大統領の発言はまったく信頼できないので、聞き流してよいでしょう。

 ブラヒミ氏の発言からは、シリアに関して各国の足並みが揃っていないことが感じ取れます。さらに、反政府派が認めない、現行政府と反政府派で新政府を作るという案が、今でも国際社会で継続的に構想されていることも分かります。反政府派はアサド大統領を追放・処刑し、反政府派による政府を樹立しない限りは、革命が成功したとは考えないでしょう。この足並みのズレも問題です。人道危機は深刻化しているのに、問題解決のための基盤は一向に確立されません。


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