反政府派がボルからジュバへ行進中

2014.1.3


 military.comによれば、南スーダンの反政府軍は首都へ行進するために民間人を強制的に徴用しています。

 反政府派は現在、石油を産出するジョングレイ州(Jonglei)の州都、激戦をみているボル(Bor)を占領していると、南スーダン軍広報官、フィリップ・アガー大佐(Col. Philip Aguer)は政府は首都から増援を送ったと言いました。彼は反政府軍が次の目標、ジュバに集中し、嫌がる民間人を武装させていたと言いました。「ジュバ、それが彼らの狙いです」「彼らはジュバへ行進しようとしています。(政府軍は)彼らの出身地へ彼らを戻すでしょう」。

 アガー大佐の説明は独自に確認されていません。


 記事は一部を紹介しました。重要な部分だけ抽出しました。

 南スーダン軍がボルからジュバへ反政府派が行進していることを明らかにしたので、ボルの陥落は事実と分かりました。さらに、民間人を前面に立てて、前進を続けているようです。予想以上に早い展開です。もう少しは政府軍が抵抗すると思っていました。これは首都でも政府軍がどれだけ戦えるのかという疑問を強調します。

 日本政府が自衛隊の撤退を検討しているのかが気になります。紛争地でも、派遣隊に実害が出るまでは駐留できるという、法に反した基準が確立されてしまうかも知れません。

 ボルでは街から国連部隊は離れていました。ジュバでは、自衛隊が戦闘に巻き込まれる恐れがあります。その点で、日本の外務省が反政府軍に接触し、何らかの確約を得ているのかすら分かりません。南スーダン政府としか接触しないのでは、現状を把握しきれないでしょう。

 日本が正月を祝う間に、事態は刻々と変化しています。


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