戦闘が継続する中で和平会談が準備中
BBCとalarabiya.netが周辺国による南スーダン調停の状況を伝えていますが、大体は内容が同じです。
現在は調停者同士の話し合いが行われており、土曜日に当事者同士の会合が始まります。反政府軍が首都ジュバへ向けて行進を始めたという情報と、政府軍がボルへ増援を送ったという2つの情報があります。
alarabiya.netは、エチオピアのディナ・ムフティ外務省広報官(Dina Mufti)は土曜日に始まる直接会談に先立って、グループの違いを埋めるために導入会談が必要だと言いました。会議はアジスアベバのシェラトン・ホテルで開催されています。
一方、ジュバの米大使館は金曜日、国務省が治安状況の悪化のために、職員をさらに退避させるよう命令したと言いました。避難飛行は金曜日に予定されます。
南スーダン政府は、反政府派の支配下にあるユニティ州とジョングレイ州に非常事態宣言を行いました。木曜日に、中央政府は反政府軍がボルからジュバに行進する準備をしていると警告しました。南スーダン軍はジュバから120kmにあるボルに増援を送ったと、木曜日に言いました。
南スーダンのかつての内戦中にアメリカに移住した、いわゆる「ロスト・ボーイズ」のひとり、フィリップ・マドル(Phillip Madol)は、かつての白の軍隊の振る舞いを説明します。「白の軍隊が誰もが村を見捨てた後に占領しました。戦いの間、彼らは小屋をすべて燃やし、人々を撃ちました。母も撃たれました。母は足が折れました。彼女は生きています」「いま治療を受けるのは困難です」「ここはすべて不潔です。すべての子供は不潔で、病気になっています。人々がどのように生き残り、皮のこちら側に辿り着いたかを説明するのは困難です」。
国連の南スーダン人道支援主任のトービー・ランザー(Toby Lanzer)は金曜日に、アワリアル(Awerial)付近の状況は難しいと言いました。「我々はそこにいる民間人をできるだけ助けようと活動しています」。国際赤十字社は、アワリアルが現在のところ、最大の確認される単一の難民の懸念だと言います。
19歳のトン・ガイ・トン(Deng Ghai Deng)はボルから逃げ、姉妹たちと共にナイル川を渡りました。彼はボルでの戦闘が多くの人を殺し、難民家族は安全な飲料水、食糧、避難所を持たないと言いました。「一部の子供たちは、小さな子供すら、ジョンガル州の森の中で飢えています」「彼らは、いま私がいるレイク州(Lakes state)へ渡るために川を渡る輸送手段を持ちません。状況は非常に悪いです。私の母と父はまだジョングレイ州にいます。まだ森の中です。彼らはお金がなくて来られないのです」。
記事は一部を紹介しました。
時間がないので簡単に書きます。
状況は悪化しています。今のところ、国連部隊がいずれの側からか攻撃を受けたという報告はありません。凶暴な白の軍隊も国連部隊への攻撃を禁じられているのかも知れません。このため、自衛隊を含めて、国連部隊が撤退する可能性は低いといえます。心配なのは、流れ弾による被害です。
しかし、戦闘継続中の和平は成立が難しく、成立したとしても継続はさらに困難です。その理由はすでに書きました。その後も、その前提となる条件は変わりがなく、大勢には変化がありません。こうした中で自衛隊は駐留を続けることになります。
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