シリアの化学兵器が最初の出国

2014.1.8


 BBCによれば、シリアの化学兵器の化学剤がはじめてデンマークの船に乗って出国しました。

 船はシリア北部のラタキア港(Latakia)を、ロシアと中国の軍艦の護衛を受けて出港しました。

 事前に化学剤を集める試みは、シリア当局が有害な化学剤をラタキアの集積所に届けることができず、中止されました。

 危険な貨物はイタリアへ送られることになっています。そこで米海軍艦に積み込まれ、船上の特製のチタニウム製タンクの中で廃棄するために国際水域へ送られます。

 火曜日の声明で、国連は少量の最優先される化学剤が2隻のうち1隻の輸送艦にあったことを認めました。それらは追加の化学剤がラタキアに届けられるため、国際水域で待機します。


 記事は一部を紹介しました。

 計画は遅れながら進んでいるということです。

 最近は、化学兵器廃棄の情報が増え、戦況に関する情報が減っています。当サイトも南スーダンの話題を扱うことが増え、なかなかシリア内戦を取り上げられません。

 シリアと南スーダンの内戦は、国際社会の介入方法の限界を知る上で重要です。時には、筋違いの対処に熱中し、見込みのない仲介を推進することもありますが、それでも理想的な方向を向けて進むべきであり、その手法は一層高度に高められなければなりません。現在のレベルでは、紛争が巻き起こすパワーの方が、国際努力を上回っています。


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