トルコが基地と武器の提供で合意

2014.10.14


 military.comによれば、トルコはアメリカの軍用機がシリアで爆撃任務を行うためにトルコ軍の空軍基地を使うこと、イスラム国民兵との戦いのためにシリアの反政府派に軽火器と歩兵戦術の訓練を提供することに合意しました。

 チャック・ヘーゲル国防長官(Defense Secretary Chuck Hagel)は日曜日、トルコのイズメト・ユルマズ国防大臣(Defense Minister Ismet Yilmaz)と会談し、スンニ派過激派との戦いでの支援に感謝しました。「双方の指導者はイスラム国とその他のグループがもたらす脅威に対して包括的戦略を取り続けることを強調しました」と、国防総省広報官、ジョン・カービー海軍少将(Rear Adm. John Kirby)は言いました。

 匿名希望の国防省当局者は、基地の一つはトルコ南部、シリア国境から100マイル以内のインシルリク(Incirlik・kmzファイルはこちら)を含むと言いました。トルコ当局はアメリカに、難民の流れを止め、暴力の波及を止めるために、国境に沿って緩衝地帯を提供するよう要求していました。トルコはアメリカに、ジェット機が国境を定期的にパトロールし、接近するシリア軍軍用機を撃墜する飛行禁止区域も要求しました。米政府は繰り返し、どちらの提案も検討していないといいました。

 米欧州軍と中央軍の軍当局者は今週、他の協力を議論するためにトルコに到着します。


 記事は一部を紹介しました。

 インシルリク基地はすでに米軍が使用している巨大な基地で、ここの使用を認めたのは当然です。これで、空爆はさらに楽になります。

 先に当サイトで指摘したように、小火器と訓練の提供は必須の課題でした。これなしにはイスラム国を追い返せないのです。しかし、トルコが嫌々やるようだと、成果は出ません。思い切った対処が必要です。装甲車程度の装備も提供すべきです。

 今日は、コバネの戦況に関するニュースがありません。イスラム国が一旦後退し、再編成を行っているのかも知れません。明日以降の戦況が重要になります。

 


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