御嶽山の捜索には使えないオスプレイ
毎日新聞によれば、56人が死亡、少なくとも7人が行方不明になっている御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野県と岐阜県の災害対策本部は16日、年内の捜索を同日で打ち切ることを決めました。
この捜索活動では、自衛隊のCH-47が隊員の輸送に活躍しました。老朽化したと言われ、オスプレイへの置換が叫ばれている機体ですが、オスプレイは御嶽山の捜索活動に参加する能力はありません。
当サイトがかなり前に指摘した、オスプレイのヘリモードの問題が、標高3,067mという御嶽山の環境では障害となるのです。
オスプレイはヘリコプターと固定翼機の両方の飛び方ができますが、高度1,219.2m(4,000フィート)以上でホバリングできないのです。実際、1,500m程度で固定翼機モードからヘリコプターモードに転換した直後に墜落した事例があります(関連記事はこちら)。
実用最大高度7,925mのオスプレイは御嶽山山頂へ行くことはできても、そこには滑走路や広い平地がないので着陸できないのです。
つまり、将来、自衛隊がオスプレイを導入することになっても、CH-47のようなタンデム型ヘリコプターを別に用意することになります。
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