どんどん情けなくなる自衛隊のCM

2014.11.13


 読売新聞が「萌えキャラが自衛隊勧誘…『違和感ある』の声も」というタイトルの記事(11月12日配信)で、自衛隊が隊員募集で美少女キャラを用いていることについて書いています。

 この記事では、自衛隊の茨城地方協力本部が今年4月、隊員募集と隊のPRのため、陸海空の自衛官をイメージした3人娘のポスターを独自に制作した件を取り上げ、いわゆる「萌えキャラ」が使われていることについて書いています。記事そのものは現物を読んで戴くとしますが、「今さら何を言っているのだ」という感想しか持てませんでした。

 しばらく前から、自衛隊はオタク向けの宣伝素材を製作して、活用しているはずです。秋元康氏を取り込んで、AKB48を宣伝CMに採用していますし、その前には、ミリメシ・アワーと称して戦闘糧食を宣伝素材に使っています。ミリメシという言葉は、軍事本を出版する会社が考えた名前で、専門用語でも何でもありません。世界中の戦闘糧食を紹介する本がちょっと流行ったので、それに便乗した宣伝を考えたのです。(下はCMの実例映像)


 この種の宣伝方法は米軍には見られません。州軍なら、地域を守って、学校にも通えるといった、現実的な宣伝文句が並ぶだけです。萌え系キャラで隊員募集など、見たこともありません。まして、戦闘糧食なんて、米兵たちからはまずい食べ物の代表みたいに思われています。下は州軍の募集CM映像です。

 つまり…自衛隊は組織の品位を考えるべきでしょうね。

 


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