シリア空爆による死者の内訳が公表される

2014.11.13


 alarabiya.netによれば、人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は水曜日、9月下旬のイスラム国に対する米主導のシリア空爆で、民間人50人を含む865人が死亡したと言いました。

 人権団体は死者の大半の746人はイスラム国戦闘員で、実際の数字はずっと高い可能性があると言いました。民間人8人は子供でした。9月23日に始まった空爆でアルカイダ参加のアル・ヌスラ戦線(Nusra Front)のメンバー68人も殺されました。

 同盟国の攻撃はシリアの、アレッポ州(Aleppo)、デリゾール州(Deir al-Zor)、ハサカ州(Hasaka)、ラッカ州(Raqqa)、イドリブ州(Idlib)を含みました。

 アメリカは民間人の犠牲報告を真剣に受け取り、訴えを調査すると言います。米政府はシリアでの行動を国連憲章第51条(武力攻撃に対する個別または集団的自衛権の規定)によって正当化します。


 記事は一部を紹介しました。

 データに基づくと、シリア空爆による民間人の死傷率は5.78%です。信じがたいかも知れませんが、これはかなりの好成績です。戦争では、このように不可避的被害が避けられず、殺されるべきでない人も被害を受けます。

 50人の死者なら御の字とは言えません。この数倍の負傷者が出ているとすれば、犠牲者は150〜200人に膨れあがります。これは標準的な被害想定ですが、決して小さい数字とは言えません。

 軍隊によって守られることに安心感を感じる人がいますが、私はそれは間違いだと考えます。味方による被害も結構あるのです。武力を用いようと考えるのなら、それも頭に入れておけということです。軍事的手法とは、それ以上のものではありません。

 


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