第47回衆議院選挙の結果に思う
自民党の勝因は史上最低(現段階では確定していないのだけど)の投票率53.32%(現段階)に他なりません。
毎日新聞によると、5〜7日の世論調査で、事前調査で投票に必ず行くと言った人は65%いました。11.68%少ない分、口だけで投票に行かない人がいたことになります。責任を放棄した有権者が多いとしか思えません。
安倍内閣はこれを機会に、憲法改正を仕掛けてくるでしょう。そして、国政選挙にも行かない人たちが、まして国民投票に行くとは思えません。憲法改正は実現する可能性が非常に高い。当サイトで繰り返し指摘しているように、安倍総理は軍事オンチであり、彼に後ろから台詞をつけている外務省もまた軍事オンチなのです。憲法改正で自衛隊の海外派遣が可能になれば、現在ですら、戦地に派遣されるようになっている自衛隊が『本物の戦地』に派遣されることになる可能性があります。残念ながら、現在の自衛隊の能力では、そうした戦争環境に太刀打ちするのは難しいでしょう。日本国民には災害派遣任務と戦地派遣任務の違いは理解できず、「なんとかなる」と判断して、自民党に全権を任せてしまうでしょう。しかし、現代の戦争環境は安倍総理や外務省が夢想するようなものではありません。
当サイトで海外の情報を優先して紹介しているのは、海外やそこの軍隊で起きることは、日本でも、自衛隊でも起こると考えるからです。戦地派遣された米軍兵士の多くがPTSDなどの障害を抱え込むことになったことは、日本でも起こり得るということです。戦況に関することも同様です。戦場の理論は世界共通と考えなければなりません。残念ながら、そうしたことを理解する日本国民は極めて少ないのです。
こうした何も考えずに安倍総理に付託した人たちの多くは、思いもしない状況に遭遇して、はじめて後悔することになるのでしょう。
軍事ウォッチャーとしては、第47回衆議院選挙は非常にまずい結果だったと言わざるを得ません。
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