シドニーの籠城事件が16時間で終結
BBCによれば、オーストラリア、シドニーのカフェで起きた籠城事件で、特殊部隊が16時間の包囲を終わらせるために突入し、2人が死亡しました。
イラン難民とみられるガンマンは大勢を人質にしました。散弾が当たった警察官1人を含め、4人が負傷しました。
月曜朝、シドニー中心部はガンマンが人質を監禁した時に閉鎖され、人質の一部が窓際で黒いイスラムの旗を掲げさせられました。リンツ・ショコラ・カフェ(The Lindt Chocolat Cafe)はシドニー金融街の商業地区にあります。
ガンマンはマン・マロン・モニス(Man Haron Monis)とされました。彼は1996年にオーストラリアで政治亡命をし、いくつかの嫌疑を受けて保釈中でした。
34歳の男性と38歳の女性は、ガンマンと同様に病院に連れて行かれたあとで死亡を宣告されました。女性2人は散弾が顔に当たった警察官と同じく、命に別状のない怪我をしました。もう1人の女性は肩に銃創を負いました。
ニューサウスウェールズ州市警本部長、アンドリュー・シピオーネ(Andrew Scipione)は、背後関係のない事件だと言いました。初期に逃げられた者を含めて人質は17人だったと彼は言いました。
地元メディアは、ガンマンが発砲を始めたあと、王立オーストラリア連隊の特殊部隊が建物に突入したとしました。
後に死者はガンマンを含めて3人だったと報告されました。人質7人が現地時間2時直後に建物から逃げました。数分後、突撃銃を持ち、ヘルメットと防弾服を着用した特殊部隊がカフェに押し寄せ、彼らの前方に閃光手榴弾を投げ、発砲しました。人質は両手をあげて安全に逃げました。男性と女性が救急隊によって運ばれました。医師が地面に横たわる人を治療しました。
ニューサウスウェールズ警察は包囲は2時44分に包囲を終了したと発表しました。
人質5人も月曜の午後、非常口を通って脱出しました。モリスは元妻の殺人従犯者で保釈中でした。彼は40件以上の性的・強制猥褻行為の嫌疑も受けました。彼は亡くなったオーストラリア兵士の家族に攻撃的な手紙を送ったことで有罪判決を受けました。
彼の弁護士は、ウェブサイトでスンニ派イスラム教徒に転向したシーア派イスラム教徒だとする自称聖職者は孤独な人物だったと言いました。
彼の要求の一つはイスラム国の旗を持つことで、カフェに届けるということでした。
包囲事件の後でイスラム教徒に対する反発を恐れるオーストラリア人は、公共高越機関で彼らを護衛すると申し出て、ハッシュ・タグ「#illridewithyou」でツイッター上で呼び掛けています。
記事は一部を紹介しました。
気になるのは、突入のタイミングが妥当だったかどうかと、誰が撃った弾で死亡したかです。
人質が逃げ出したので、突入を決断したようにみえますが、断言できません。室内の音声を盗聴し、危険な状態と判断して突入したのか、すでにこれ以上放置すると危険と判断できたのか。様々な状況が考えられます。
死亡した人質が犯人に撃たれたかどうかも確認したいところです。
モリスがイスラム国の旗を持って籠城しなかったことから、彼はイスラム国の関係者ではなく、単に脅しのために掲げたいと考えたのでしょう。ほとんど計画性のない犯行と思えます。
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