イスラム国が弾薬不足の可能性など
イスラム国関連の記事をいくつかまとめて紹介します。
alarabiya.netによれば、イラク人権省はイスラム国がイラクからシリアのラッカ(Raqqa)、いわゆるイスラム国の首都へフォスフェイト(リン酸塩)の原料を転送したと日曜日に報じました。
「イスラム国のテロリストはアル・キーム(al-Qaem)のフォスフェイト工場を支配し、フォスフェイトの原料をシリアへ転送しました」と同省の声明は言いました。テログループがなぜフォスフェイトに関心があるかは現在不明ですが、原料は爆発物を作るのに使えます。
アル・キームはバグダッドから400km西にあり、イラクの肥料の最大供給源です。イラクは世界二番目のモロッコに次いでフォスフェイトを保有しています。
alarabiya.netによれば、米主導の同盟国は4日間で電子戦基地を含めた車両と基地を多数攻撃しました。
11月28日から12月1日の間に、同盟国の航空機と無人攻撃機はイラクとシリアを攻撃し、コバネ(Kobane)を包囲する民兵と司令部があるラッカ(Raqqa)を攻撃しました。
ラッカでは戦車1両、その他の車両14台、テロ基地と電子戦基地、別の無線妨害システムを破壊したと米中央軍は言いました。
コバネでは4日間中シリアで行われた27回の攻撃の17回の現場でした。イスラム国7個部隊、建物2棟、戦車3両と車両4台を攻撃しました。
別に、攻撃はアレッポ(Aleppo)近郊のアルカイダ古参兵のネットワーク、コルーゾン・グループ(Khorasan Group)を狙いました。この攻撃に関する損害報告や犠牲の見積もりは提供されませんでした。
イラクではさらに28回の攻撃が、モスル(Mosul)、ヒット(Hit)、タル・アファ(Tal Afar)、ティクリート(Tikrit)、ラマディ(Ramadi)付近のイスラム国の車両、大砲、基地、戦闘陣地を攻撃しました。
alarabiya.netによると、ホワイトハウスは月曜日にシリアに飛行禁止区域を設定する用意はないと言いました。
ホワイトハウス公報、ジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)は、トルコと選択肢の範囲を議論しているが、シリアの飛行禁止機区域は現時点で議題にないと言いました。
トルコ政府はシリア国内に緩衝地帯を作るアイデアを支持していますが、これまでにアメリカを説得できていません。米メディアは週末に、アメリカのスタンスは先月。ジョー・バイデン副大統領(Vice President Joe Biden)がトルコを訪問した後で変わったと示唆しましたが、アーネスト報道官は事実ではないと主張しました。
記事は一部を紹介しました。
イスラム国がフォスフェイトに関心を示すのは、シリア軍と同じく弾薬不足の可能性があります。シリア軍が樽に爆薬を詰めてヘリコプターから投下するのは、通常の兵器用弾薬がないためです。イスラム国も同じ理由で、爆薬を製造しようとしているのかも知れません。
空爆が電子戦基地を攻撃したという記事は、かなり意外です。イスラム国が電子戦を行う能力を持っているとは考えにくく、かなり原始的なことをやっているのだろうと想像します。その他の戦果は順調にあがっているとの印象です。
飛行禁止区域にアメリカが興味がないとしても、他の国がやるかも知れません。アメリカは空爆に専念するという分業です。なんでもいいから、シリア難民のために手を打ってやって欲しい。彼らはもう何年も放置されたままです。
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