テリー中将がイスラム国は衰退と発言
alarabiya.netによれば、対イスラム国活動の責任者で、不動の決意作戦の指揮官、ジェームス・テリー陸軍中将(Army Lt. Gen. James Terry)は、イスラム国がイラクで勢いを失い、いまや今年はじめにイラクの広い領土を獲得させた陸上機動がほとんどできないと言いました。
テリー中将はアメリカの同盟国はイラク軍とクルド軍を訓練、補佐するために約1,500人の兵員を派遣する計画だとも発表しました。
テリー中将によれば、オバマ大統領がイラク派遣を承認した米兵は約3,100人になります。
決定は12月2〜3日の同盟国の会議で決められました。
10月に対イスラム国作戦の指揮をとってから最初のインタビューで、テリー中将は、イスラム国は防御に回り、獲得したものを維持しようとしていますと言いました。彼は、イラク軍から奪った米国製制の戦車とその他の武器で武装するグループは未だにいくらかの限定的攻撃を行えると付け加えました。
テリー中将は最優先課題はイスラム国に対する国際的な軍事同盟をさらに完全にすることだと言いました。
アメリカは8月にイスラム国の軍隊と経済・補給基地に対する空爆で直接介入しました。しかし、イラク軍が失地を奪回する能力があるかと、米地上軍の使用を除外したオバマ大統領との軍事作戦を支持するかは疑問です。
「私は、現在得ている兵数に満足しています」とテリー中将は言いました。
イラクの紛争を終わらせられるかと聞かれると、テリー中将は「場所によっては手詰まりになっており、場所によってイラク人が有利です」と言い、イラク人がバイジ(Baiji)のような場所を制していることに触れました。
記事は一部を紹介しました。
現地に着任して最初のインタビューなので、多少、景気がよいことも含まれているとは思いますが、イスラム国が機動力を失ったこと、防御に回っていること、十分な武器がない部隊は作戦行動ができなくなっていることなどは、イスラム国の戦力衰退を裏付けるもので、十分に予測できたことです。
イスラム国は短期間に領域を広げすぎました。軍事常識的に、こういう攻勢は先細りになり、先端部分から刈り取られるものです。だから、賢明な戦略家は十分に守りきれる領域しか手にしようとしません。
この辺のセンスがイスラム教徒には欠けているように思います。だから、計画的な反撃が有効なのです。
イスラム国の攻勢について、国内マスコミは何の見解も示さず、優勢だと伝えるばかりでした。イスラム国の劣勢が明らかになった段階になると「こうなることは最初から分かっていた」と言い出すかもしれません。こんな報道しかしないのなら、仮に、イスラム国の勢力が日本に及んだら、簡単にイスラム国に従ってしまうかもしれません。この体たらくは一刻も早く改善されるべきです。
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