シリア当局がホムス男性住民300人を拘束か
BBCによれば、国連はホムスからの避難の後、大勢の男性と少年がシリア当局に拘束されたことを懸念しています。
300人以上の男性が、旧市街を去った後、調査のために拘束されました。ホムスの知事、タラル・バラジ(Talal Barazi)は、111人は尋問されて、釈放されたものの、190人はまだ拘束下にあると言いました。金曜日以降、停戦中に1,100人以上が街から逃げました。支援団体は停戦が3日間延長された後、さらに民間人を避難させようとしましたが、活動は補給上の理由により1日遅れました。「民間人の避難と食糧の配送は明日の朝、さらに行われるでしょう」と知事は言いました。停戦は必要なら水曜の夜まで続くでしょう、と彼は付け加えました。
国連人権事務所は、拘束された少年と男性について、強く懸念していると言います。「彼らにいかなる危害も加えられないことが重要です」と国連人権委員の公報、ルパート・コルヴィル(Rupert Colville)は言いました。「我々は彼らを国際人道主義と人権法に従って、適切に取り扱うよう、要請し続けます」。
国連難民高等弁務官の公報、メリッサ・フレミング(Melissa Fleming)は、彼らが廃校で拘束されていると言いました。「我々は状況を監視しています。我々はそこの人数、誰がそこにいるかに、強く注目しています」。
ジュネーブで、シリア政府と反政府派の体面交渉は、この日は中止されました。
月曜日に、迫撃砲の砲撃と銃撃の中、450人以上の民間人が街を去りました。ホムスにいるライス・ドゥーセ記者(Lyse Doucet)は、若い男性は逃げていないと予測すると言いました。彼らの命運は詳しく調査されていると、記者は付け加えました。彼女は、ホムスの知事が釈放された最新の人数を伝えた火曜日の記者会見にいました。知事は拘束された者の約80%が釈放されたと予想すると言いました。
国連食糧計画のシリア主任、マシュー・ホリングワース(Matthew Hollingworth)は、より多くの人が逃げようとして、門は開けられたと言いました。「旧市街内部の窮乏のレベルは、私がかつて見たこともないものです」「人々はトンネル、地下に住み、食べる根を探すために建物の骨組みの間を移動し、何ヶ月も僅かな食糧しかありませんでした」。
国連支援主任、ヴァレリー・エイモス(Valerie Amos)は、月曜日に3日間の休戦延長を歓迎しました。しかし、救援活動が明らかに標的とされ、11人が殺されたことを確認しました。誰が攻撃を行ったかは不明です。彼女は、街を去った多くの人たちは怪我をして、数ヶ月の包囲で衰弱しているように見えると言いました。
イギリスのウィリアム・ハーグ外務大臣(Foreign Secretary William Hague)は、1995年のスレブレニツァ大虐殺(8,000人以上の男性と男の子が殺された事件)がホムスの旧市街で繰り返される可能性を警告しました。彼は、シリア政府に対する激しさを増す時だと言いました。しかし、ロシアと中国は、より大きな人道支援を要請する国連安保理事会の決議を議論する月曜日の会合を欠席しました。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)は、草案を一方的で、現実から乖離しているとして、拒否しました。
記事は一部を紹介しました。
予想できることが起きたということです。旧市街から出ようとする、徴兵可能な年齢の男性は、すべて捕まえることが、シリア政府の狙いだったのです。だから、休戦の条件に民間人の避難という項目を入れさせた訳です。戦える年齢の男性は、すべて「反政府派の疑い」を理由に拘束できます。文民しかいない国連機関では、これを止めることができません。これでは、国連はシリア政府の手伝いをしたようなものです。
シリア政府にはオリンピック休戦も関係なく、休戦は型通りのものです。さらに、旧市街に残った反政府派は、政府軍の猛攻により、虐殺される可能性が高いということです。
こうしたニュースを聞いても、仕方がありません。支援国が提供した装備で、反政府派が政府軍を打破するニュースを聞きたいのです。それなしに、この内戦は決して終わらないでしょう。
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