アルカイダがISISとの関係を否定
BBCによれば、アルカイダが「イラクとレヴァントのイスラム国家(the Islamic State in Iraq and the Levant: ISIS)は参加グループではないと言いました。
インターネット上に投稿された、上層部からとされる声明は、ISISは「アルカイダ傘下ではない」と言いました。昨年5月、アイマン・アル・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)は、イラクに拠点を置くグループが、シリアのアル・ヌスラ戦線と統合しようとする試みを拒否しました。以来、ISISは反政府派を攻撃し、反政府派の民間人支持者を虐待するために非難されてきました。約2,300人がISISの外国人戦闘員と反政府派との対立で死んだと報告されます。
日曜日、アルカイダの上層部が出した声明は、ISISから距離を置こうとする声明が投稿されました。「その設立について、知らされたり、相談を受けたことがなく、(アルカイダは)ISISと呼ばれるグループとつながりがありません。それに満足できなかったので、活動の停止を命じました。よって、ISISはアルカイダとのつながりがなく、組織的な関係はありません」「アルカイダはISISの行動に責任を負いません」。上層部は、このグループの指導者がレヴァント内の過激派一派の中の反乱を否定し、無益な血を流しているとも強調しました。
「the Brookings Doha Center」の客員研究員、チャールズ・リスター(Charles Lister)は、この声明はアルカイダがシリアのイスラム過激派に権威を断定的に及ぼそうとする試みであると言いました。しかし、彼はISISは内紛を終えよとの訴えには従いそうにないと付け加えました。「その古くからの行動基準を考えると、ISISは謝罪や撤回を意味するものを何か出すことはなさそうです」。「このすべてはシリア革命に悪影響を与えます」「それが続く限り、これらの内部グループ同士の敵対行動は、シリアでの国家的な反政府派の勝利はもちろん、地方的なものまでひどく疑わしくします」。
記事は一部を紹介しました。
これまで、イラクとレヴァントのイスラム国家はアルカイダ傘下のグループとされてきましたが、アルカイダ自身がそれを否定しました。急なことで、受け入れがたく感じています。
レヴァントは、キプロス、エジプト、イスラエル、レバノン、シリア、トルコを含む地方のことで、アルカイダが元々、イスラム国家を建設したいとしている地域は、これよりもう少し広いため、以前から、ISISには疑問も感じていました。もっとも、アルカイダのグループ同士の結びつきは弱く、各グループが独自に動いているようなものですから、これは不思議なこととも言えません。
ISISがアル・ヌスラ戦線の活動を邪魔したので、アルカイダが彼らを切り離したのかも知れません。しかし、いまひとつ意図が分かりません。
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