ロシア軍の装甲車がベルベク基地に突入
BBCによれば、装甲車に支援されたロシア軍がクリミア半島にあるウクライナ空軍基地を攻撃しました。
報告はセヴァストポリ近くのベルベク基地(Belbek)で、少なくとも1人が負傷したと言います。基地は現在、ロシアの支配下にあると考えられています。これよりも早く、数百人の非武装の抗議者がクリミア西部のノヴォフェドリブカ(Novofedorivka)のウクライナ海軍基地を占領しました。親ロシア民兵はウクライナ海軍艦も押収しました。
クリミア半島にいるBBCのイアン・パネル記者(Ian Pannell)は、半島のウクライナ軍兵士は包囲され、ウクライナの指揮官から見放されたと感じていると言います。
ベルベク基地で、空中に発砲する兵士が続いた装甲兵員輸送車2台が壁を突き破りました。少なくとも1人が負傷したという報告の中、救急車が基地に入るのが見られました。ウクライナ兵は後で基地のメイン広場に、重装備のロシア兵の前に集められました。襲撃は降伏せよとのロシアの最後通牒の後に行われました。ベルベク基地の司令官は先に、攻撃された場合に空に向けて発砲するために、数ダースの兵士がまだそこにいると言いました。彼はキエフから命令を何日も待っているものお、何も発せられていないと言いました。ウクライナ軍は、クリミア半島の各部隊は攻撃されたときに何をすべきか、明確な命令を受けていると言い、これを否定しました。
ノヴォフェドリブカでは、攻撃者は発煙弾を基地に投げました。「煙だらけになりました。我々は主要司令部へ撤退しました」とクリミア半島のウクライナ国防省の広報官はメディアに言いました。彼は後に、ウクライナ軍は国家を演奏した後で基地を去ったと言いました。
記事は一部を紹介しました。
クリミア半島のウクライナ軍は撤退計画を立てていますが、まだ実行されていません。そこで、ロシア軍は主要な基地から実力を行使して基地を占領しているのです。ウクライナ軍は簡単に撤退したようには見せたくないし、ロシア軍は早くすべての基地を取り戻したいのです。
今のところ、本当の戦闘ではなく、ロシア軍兵士が発砲したのは威嚇のためです。ウクライナ軍は死守命令は受けていないようですから、これ以上の戦闘にはならないと思われます。「攻撃を受けたら空に発砲する」 というのが、ウクライナ国防省がクリミア半島のウクライナ軍へ出した命令なのだと思われます。偶発的な致傷・致死が起きる可能性はあるものの、それ以上にはならないでしょう。
ウクライナとロシアの国境付近にロシア軍2万人が集結中との報道があります。演習中とのことですが、どんな状態で終結しているかは不明です。私はクリミア半島の作戦を支援するためと考えています。ウクライナ本土へも侵攻可能の形を作ることで、クリミア半島への増援をなくするためと思われるのです。本土へ侵攻すると、クリミア半島とは違って、ウクライナ軍は本気で反撃してきます。ロシア軍は勝てるでしょうが、それなりの損害は出ます。ロシアの狙いがクリミア半島の黒海艦隊だけなら、ウクライナ東部へ侵攻する意味はありません。
|