ウクライナ軍が半島から撤退を開始

2014.3.26


 military.comによれば、ウクライナの国会議員は、数千人のウクライナ兵をクリミア半島から撤退させはじめた火曜日、国防大臣の辞任を承認しました。

 議会での演説で、イゴール・テニュフ国防大臣は、兵士への明確な指示を出さなかったという批判を否定しましたが、辞任する権利を確保しました。議員たちは当初、彼の辞職を拒絶しましたが、あとで受諾しました。その後、大多数はミハイル・コヴァリョフ上級大将(Col. Gen. Mikhail Kovalyov)を後任に任命することを票決しました。

 クリミア半島では火曜日、ウクライナ兵がロシア軍に占領された元同僚たちが基地の外から敬礼する中、バスに詰め込まれてウクライナの領域へ向かい始めました。テニュフ元大臣は、約6,500人の兵士と家族がクリミアを離れる要請を受けたと言いました。これはクリミアに配置された18,800人の隊員と家族の3分の2が、新たにロシアに吸収された半島でチャンスをつかんだことを意味します。「4,300人の隊員と2,200人の家族はウクライナ軍で働くことを希望し、クリミア自治共和億から避難します」と彼は言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 時間がないので簡単に書きます。

 ウクライナ軍は予定通りに撤退を開始しました。当然、ロシア軍に対しても、この計画は通告し、ウクライナ軍基地を攻撃しないよう要請していたはずです。ロシア軍としては、ウクライナ軍がいつまでも居座ることを避け、できるだけ早くにすべての基地を掌握したいと考えていたはずです。重要な基地は実力で早期に手に入れ、あとはウクライナ側の動きを待ち、できるだけ穏便に半島を手に入れようとしています。

 この記事で興味深いのは、大半が親ロシアだというクリミア半島で、3分の1の兵士と家族が本土に戻ることを希望したということです。これまで、意図的に本土の兵士を多くクリミアに配置していたのかなと思わせられました。


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