ロシア軍が十万人派遣とウクライナが主張
alarabiya.netによれば、ウクライナ国防当局者は約100,000人のロシア軍がウクライナ国境に集結していると木曜日に言いました。
この数字は米軍の見積もりよりも遙かに上です。ウクライナ国家安全保障評議会議長、アンドレイ・パルウビイ(Andriy Parubiy)は「ロシア軍はクリミア半島にいるだけではありません。彼らはウクライナ国境全体に沿っています。彼らは南と東、北にいます」とインターネット上の映像を通じて言いました。
クリミア地域の侵攻に成功した後、ロシアは他の地域で分離主義者の感情を刺激することを企んでいると、彼はワシントンに拠点を置くシンクタンク「the Atlantic Council」に言いました。派遣された軍は精鋭の特殊部隊だと彼は言い、ウクライナ政府はいつロシアが侵略するかと恐れていると付け加えました。
米国防高官は、ロシア軍に関するパルウビイの推定に疑問を表明しました。「それは高すぎるようです」と匿名を希望した当局者は言いました。国防総省は、空挺部隊と装甲車両を含む20,000人以上のロシア軍がウクライナ国境に沿って派遣されていると言いました。
パルウビイはウクライナは西欧諸国がロシアに課した制裁を支持し、ロシア政府にその行動に対するシグナルを送るために軍事協力を訴えました。「我々はパートナー国に、協力とパートナーシップがまだそこに存在することを示すために、共同軍事演習を要請しています」と言いました。パルウビイはこの危機の瞬間に「パートナー国の目に見える支援、目に見える存在」も訴えました。
記事は一部を紹介しました。
ウクライナとアメリカのどちらの見積もりが正確かと言えば、やはり偵察衛星の分析をしているアメリカの方が正確だと思われます。パルウビイ議長の話し方を見ると、誇大妄想的な感じはありません。ウクライナ軍の偵察により、その通りの情報を得ているのかも知れません。
こういう場合、あれこれ想像するよりも、地勢的要素を検討し、どのような軍事作戦になるかを考えてみることです。
十万人の兵士でドネツク、ハリコフ付近まで進出することは、技術的には可能です。東部を切り取り、領土化することは難しくないでしょう。しかし、それでどんな政治目的を果たすかが問題です。それはウクライナに対する露骨な侵略行為であり、クリミア半島は侵略の下準備だったことになります。約400kmの境界線をずっと守り続けることも意味します。 これは相当な負担です。
政府組織があるキエフまでは直線距離で約300kmで、これに安定して防衛できる境界線を設定すると、ドニエプル川で分けることになり、約780kmに膨れあがります。永続的に大軍をウクライナ東部に置かないと、ウクライナ政府を支配できません。
普通に考えると、今それをやるべきとは思えません。やはり、クリミア併合を既成事実化するまで、ウクライナに圧力をかけるための策と考えた方がよさそうです。
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