セバストポリからの現地レポート

2014.3.8


 BBCによれば、クリミア半島のセバストポリ郊外(Sevastopol)の軍事基地でロシア兵とウクライナ兵がにらみ合いをしています。

 BBCの特派員は、武装した男たちに囲まれて、ロシア軍のトラック2台が外で動いていると言います。基地が占領されたとか、発砲があったという徴候はありません。発砲は起きていないと考えられており、男たちとトラックは交渉の後で立ち去りました。記章をつけない制服を着た兵士たちと支持者たちは、先週、クリミア半島を支配してから基地を封鎖しました。

 インタファクス・ウクライナ・ニュースは、担当士官とウクライナ国防省の、トラックが施設のゲートを押し込み、約20人の攻撃者が閃光手榴弾を投げて、中に入ったという話を引用しました。ウクライナ軍はすぐに建物に立て篭もり、彼らの指揮官が発砲が起きる前に交渉を始めました。

 現場にいたBBCのクリスチャン・フレーザー(Christian Fraser)は、ゲートを車が通り抜けた様子はなく、基地が占領された様子はないと言いました。非正規兵と親ロシアのデモ参加者の群衆に囲まれ、ロシア黒海艦隊から来た2台のトラックがゲートの外にあります。写真撮影をしようとした記者はひどく殴打されました。

 ウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)の広報官は、重大な意見の相違に関わらず。ロシアと西欧が冷戦に戻らないように望むと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 これだけだと様子はよく分かりません。それでも、情報が乏しいときは貴重です。

 ミサイル基地に押し入ったロシア兵たちは、交渉をして立ち去り、基地はウクライナ軍の手にあるようですが、断定はできません。

 パラリンピックが始まり、ウクライナがボイコットをしなかったため、少なくとも、大会中は何も起こらないでしょう。しかし、それを利用して、住民投票をやってしまうと、逆に国際世論は沸きたたないでしょう。ロシアにとって好都合です。

 今日は時間がないので、これくらいにします。


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