ベンティーウで民族浄化の大量虐殺
BBCによれば、南スーダンの反乱軍が先週北部の油田、ベンティーウ(Bentiu)を占領した後、数百人が殺されました。
彼らはモスク、教会、病院を標的にしたと、国連スーダン派遣団は声明で言いました。ラジオ局から声明が流され、特定のグループは街を去るべきと言い、男性に女性を強姦するよう訴えました。
ヌエル族は指導者レイク・マシャルの支援者で、サルバ・キール大統領は最大派のディンカ族です。両男性は様々なコミュニティの卓越した支持者を持ちます。2013年の紛争勃発以来、両者の殺し合いが報じられてきました。
南スーダンのアナリスト、ジェームズ・コプナール(James Copnall)は、内戦は多数の人権侵害を記録し、ベンティーウからの報告は最もショッキングなものです。国連派遣団は、非ヌエル族のスーダン人と外国人が選び出されて殺されたと言いました。約200人の民間人が避難所として使っていたカリ・バリー・モスク(the Kali-Ballee mosque)で殺されたと報じられました。病院では、街に入った時に反政府軍を応援せずに隠れたヌエル族の男性、女性、子供も殺されました。
国連南スーダン担当高官、トビー・ランザー(Toby Lanzer)は日曜日と月曜日にベンティーウにいました。彼はベンティーウの現場は「おそらく状況の中で最も衝撃的」だと言いました。彼は虐殺された人々の死体を見たと言い、彼らはすべて民間人のようだったと付け加えました。被害者の多くはスーダン人の商人、特にダルフール(Darfur)の者だったとランザー氏は言いました。コプナールは、彼らはダルフールの反政府派グループがキール大統領を支持するといわれるので標的となったのだろうといいます。
ある反政府筋は、モスクで殺された者の多くは、軍服を脱いだ兵士だと言いました。ランザー氏は南スーダンの状況は悪い方向へスパイラルし、危険度は極めて高いと言いました。現在、国連平和維持軍基地には22,000人が避難しており、彼は国内の多数派コミュニティの家族を含んでいると言います。「私が彼らになぜ非難を求めるかと尋ねると、彼らは『暴力がこのような報復の円環になっている時、次に何が起きるかは分かりません』と言います」とランザー氏は言いました。
彼は、国連基地はこうした大人数を想定して建設されておらず、現在、基地の22,000人に一人あたり1リットルの飲料水、350人に一つのトイレがあるだけだと言います。
戦いが急増するベンティーウは、石油が豊富なユニティ州(Unity State)の州都で、紛争中に何度も支配者が変わりました。南スーダンの収入の90%は石油で得ているので、油田の支配は重要です。
記事は一部を紹介しました。
防衛省としては、これでも「危険なのは北部で、首都ジュバ付近は安全」と、民主党の視察以来繰り返してきた政府見解を裏打ちするしかないのでしょう。
すでに南スーダンの暴力のレベルは最大級に上昇し、相手を根絶やしにすることを目的としています。もし、政府軍が総崩れになったら、国連軍基地も攻撃を受け、避難民もろとも、平和維持軍の兵士も攻撃されることになります。
国連軍は平和維持軍を増強することにしていますが、主力はアフリカ諸国の軍隊になるでしょう。彼らが到着するのが間に合うことを願うしかありません。
このように、自衛隊は最も危険な内紛が行われている国にも、兵器で派遣されるようになっているのです。そして、政府は常に「危険はない」と説明します。この歪んだ誤魔化しは修正できそうにありません。
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