NATO、米政府はロシア軍撤退を確認せず
BBCによれば、NATOとアメリカはロシアがウクライナ国境から軍隊を撤退させた徴候はないと言います。
ロシア政府は先に、ロストフ(Rostov)、ベルゴロド(Belgorod)、ブリャンスク(Bryansk)の部隊は元の基地へ撤退したと発表しました。
クレムリンの声明には「ロストフ、ベルゴロド、ブリャンスク地域内の予定された春の軍事訓練の完了に関連し、プーチン大統領は国防大臣に演習に参加した軍を撤退させるよう命令しました」とありました。兵数やタイムテーブルは示されませんでした。
NATO事務総長、アンダース・フォー・ラスムッセン(Nato Secretary General Anders Fogh Rasmussen)は「残念ながら、我々はロシアが撤退を始めたという証拠とまったく見ていません」「ロシア軍の撤退は危機を縮小するなによる重要な貢献なので、私は強く残念に思います」と言いました。
米国防総省広報官、ジョン・カービー海軍少将(Rear Admiral John Kirby)は「我々はいかなる移動の兆しも見ていません」と言いました。ある米高官は、いかなる判断も下す前に、アメリカ政府は明白で、確実な移動の証拠を見たがっていると言いました。
ロシアは過去に撤退について2つの声明を出しました。
記事は一部を紹介しました。
ジョナサン・マーカス記者(Jonathan Marcus)の分析結果も書かれていますが、これまでの経緯をなぞっただけで、目新しい内容は含まれていませんでした。
読売新聞が、ウクライナ東部ドネツク州で、親ロシア派が一方的に「独立」を宣言した「ドネツク人民共和国」幹部のボリス・リトビノフ氏が18日、本紙の取材に応じ、ロシアの関与を認めたと報じています。
これらの記事から、ロシアは軍事介入をしない形でのウクライナ東部のロシア帰属を狙っていることが明白になったと思いました。軍事介入はせず、政治的な手法に限定するという方針があるようです。私は将来的なロシアへの帰属はあり得ても、現在は無理だし、ロシアにその意図もないと考えてきましたが、かなり強い意図があるように思われました。
それをさせないのが国際社会の責任ということになります。ロシア軍が諦めて、軍を撤退させるまで、ウクライナ政府を支援するしかありません。
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