アクメトフ氏が平和的抗議活動を展開

2014.5.22


 BBCによれば、ウクライナの富豪、リナット・アクメトフ(Rinat Akhmetov)が親ロシア分離主義に対抗して、ドネツク市(Donetsk)で集会を開催しました。

 鉄鋼王、アクメトフは「人々は不安と恐怖を抱いて生きるのに疲れています」と言い、ウクライナを大量虐殺へ導いたと分離主義者を批判しました。何百人もの人々がアクメトフのサッカー競技場に集まり、その他の人たちは車のクラクションを鳴らしました。

 分離主義者の指導者は、アクメトフの資産を国有化すると脅しました。月曜日、ウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)は、撤退を命じましたが、後でNATOはいかなる撤退の徴候もないと言いました。火曜日、アナトリー・アントノフ国防副大臣(Deputy Defence Minister Anatoly Antonov)は、撤退のプロセスはすでに始まったと言いました。

 ドネツクにいるマーク・ローウェン記者(Mark Lowen)は、分離主義者のガンマンに反対する人たちは火曜日に声をあげたと言いました。

 集会はマウリポリ(Mariupol)の市内を通り抜ける行進として計画されましたが、親ロシア武装グループからの脅迫で、土壇場で中止されました。そこで、ドネツクに拠点を置く、アクメトフのメティヴェスト社(Metinvest)は毎日正午に車を使った抗議活動を要請しました。一部の車両が、すれ違いざまに分離主義者から攻撃されたという報告があります。

 資産110億ドル以上と見積もられるアクメトフ氏はウクライナ東部で最大の有力者です。彼の会社は、武装勢力がピークにあるドンバス地域(Donbass)にあり、約300,000を雇っています。

 彼は従業員を含めたウクライナ人に、平和的な警告の抗議を職場で迷う日の正午に行わなければならないと言い、その活動は平和が確立されるまで毎日続けなければならないと言いました。さもなくば、彼はドンバス地域で大量虐殺が起きると予想すると言いました。

 これに対して、自称ドネツク人民共和国の長、デニス・プーシリン(Denis Pushilin)は、金持ちが税金を反省府当局に払わなければ、地元企業は国営化されるだろうと言いました。「アクメトフは決断しました。残念ながら、彼はドンバス地方の人々に対抗する方を選びました。キエフ政府に税金を支払うことは、ドンバスで金融テロリズムを行うことを意味します」と彼は言ったとされます。


 記事は一部を紹介しました。

 アクメトフ氏の活動がどのような結果を出すのかを注視したいと思いました。支持者が多いのが、彼の利点なのでしょう。30万人の従業員とその家族は反政府派も無視できません。国営化すると脅しても、虚しい響きしか感じられません。

 また、プーチン大統領の撤退命令は、またしても形だけだったことも分かりました。ウクライナに圧力をかけたいのですから、大統領選挙を前に撤退するはずがありません。


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