ウクライナ内戦の死者数公表とロシア戦車の侵入
BBCによれば、ウクライナ政府は、春に始まった民兵との軍事活動でドネツク州(Donetsk)とルハンシク州(Luhansk)で270人の死者を確認しました。
保健省によれば、数字は死体安置所が扱った死体の数に基づいており、ドネツクで225人が、ルハンシクで45人が死亡しました。
保健大臣は子供の死者について声明で、14人が病気で死んだと言いました。報道は、今月、スロビャンスク(Sloviansk)で子供2人が殺されたと言います。地元保健当局者の予備報告によると、12歳の少年と6歳の少女が破片による傷が原因で死にました。
オラ・ミュジー保健大臣(Health Minister Oleh Musiy)は当初、対テロ作戦の間に子供14人が殺されたと言ったのをメディアに引用されました。保健省の修正された数字は女性15人を含みます。ミュジー大臣は死者数は反政府軍自体が持ち去った死体を含んでいないと言いました。「もう一度強調させてください。これらは様々な医療施設の死体安置所が認めた死体なのです」とミュジー大臣は言いました。「我々はドネツク人民共和国やその他のテロ組織と協力していないため、我々は死体の残りについて、確認と未確認の両方について、いかなる情報も持っていません。それはテロリストたちがウクライナから運び出したものです」。
ドネツクの保健当局者はウクライナの通信社に子供2人の死を報告しましたが、それがいつ起きたのかを言いませんでした。
スロビャンスクの住人は正確に何人の住人が逃げているかは分からないと言いました。分離主義者と一部のウクライナの組織は毎日、逃げようとする人たちにバスを手配しています。
毎日の爆破による犠牲者の信頼できる推定はありませんが、ブログとチャットから出る個人的なストーリーは絶望的な光景を描写します。ある女性の死体は死後数日経って、彼女のアパートで見つかりました。彼女は携帯電話をつかんでいました。
街には水の供給がなく、ほとんど電気も通じていません。携帯電話の接続は疎らで、基本的な医薬品が不足しています。銀行は閉鎖され、ATMは動いていません。
BBCによれば、ウクライナの領域へロシアの戦車が進入したことを、ペトロ・ポロシェンコ大統領(President Petro Poroshenko)が批判しました。
ウクライナのアルセン・アヴァコフ内務大臣(Arsen Avakov)は、戦車は他の装甲車と共にルハンシク(Luhansk)の反政府支配地域の検問所を通って越境したと言いました。ロシアは報告を否定しました。
ウクライナ政府はロシアがソ連時代のT-72戦車3両を越境させ、ウクライナ東部へ入れることを許したと非難しました。アヴァコフ大臣は、戦車は装甲兵員輸送車と砲兵隊と共に、ドネツクへ移動する前にルハンシク地域のダヤコフ(Dyakove)へロシア側から越境したと言いました。2両はホアリフカ(Horlivka)へ向かい、政府軍に攻撃されました。スニズン(Snizhne)の通りを走る戦車の未確認映像がYouTubeに投稿されました。
記事は一部を紹介しました。
死者数が公表され、被害の一部が分かりました。実際にはカウントされていない死者もあるはずですから、被害はこの数倍と考えるべきでしょう。
気になるのは、ロシア側からの戦車の進入です。これはロシアが長期的には、ウクライナ東部を不安定化させたいと考えていることの表れです。戦車だけでなく、装甲車と大砲が付随している点も気になります。多分、ウクライナの民兵に貸与したものと思われます。
イラクでもISIS(the Islamic State of Iraq and the Levant)が主要都市を占領するなど、世界で激変が続いています。集団的自衛権の空想的議論をしている日本は、まるで夢の中にいるようです。
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