ISISがタル・アファルを占領
BBCによれば、イラクとレヴァントのイスラム国家(ISIS)が率いるスンニ派民兵はイラクのタル・アファル(Tal Afar・kmzファイルはこちら)を占領しました。
米政府はISISの前進を止めるために無人機の攻撃を使うかも知れないと発表しました。ジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)は「それらは答えのすべてではありませんが、重要な選択肢のひとつであるでしょう」と言いました。
国防総省は、米当局はイラクに関してイランとの直接対話を受け入れると言いましたが、2ヶ国間での軍事活動を調整する計画はないと言いました。イランのハッサン・ローハーニ大統領(President Hassan Rouhani)は先に、アメリカが行動を起こすなら協力を考慮するだろうと言いました。
BBCのジム・ミュアー記者(Jim Muir)は、タル・アファルが政府にとって保持するのが重要な理由は、この街がニナーワー州(Nineveh)全体で国の唯一の前哨基地だったからです。タル・アファルは先週、軍が崩壊して、スンニ派民兵の手に落ちました。それは州都モスル(Mosul)からシリア国境にまたがっており、戦略的にも重要です。タル・アファルが民兵の手に落ちたとしても、彼らがシリアとの直接のつながりを持つことは意味しません。ラビタ(Rabia)の国境検問は、東側がイラクのクルド人、ペシュメーガ(Peshmerga)の戦闘員によって、西側がシリア・クルド民主連合党(the Syrian Kurdish Democratic Union Party)の武装組織である国民防衛隊(the Popular Protection Unit)によって支配されています。タル・アファルは他の理由でも重要です。スンニ派民兵が先週、一掃したとはいえ、この地域のほとんどはスンニ派が住んでいます。タル・アファルはトゥルクメン出身のシーア派のコミュニティで、ニナーワー州の他の町よりも長く持ちこたえた理由と思われます。一部のオブザーバーは、それはシーア派の管理人を自認するイランにとって、タル・アファルが陥落することは許されないことは重要であり、彼らは遅かれ早かれ、特に占領前後に虐待が起きれば、復讐を考えると考えています。
記事は一部を紹介しました。
タル・アファルはモスルの西60kmにある町です。当然、西にあるシリア国境からモスルまでの補給路が確立されたように思えますが、ISISはまだ国境地帯は手にしていません。
皮肉な話ですが、アメリカがイラクを占領した頃は、スンニ派と協力した方がよかったのですが、いまやシーア派の協力が必要ということになりました。しかし、アメリカはシーア派のイランとは協力したくないでしょう。しかし、彼らの行動を黙認することは可能です。それと爆撃によって、集結したISIS部隊に打撃を与え、前進を頓挫させる方針が使われると思われます。
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