ロシア軍がウクライナ国境から大半を撤退

2014.6.2


 military.comによれば、米国防当局者は木曜日、ロシアがウクライナ国境から大半の部隊を引き揚げたと言いました。

 彼らは7個大隊ほど、約2千人が残存していると言いました。米当局者は約40,000人のロシア軍がウクライナ東部国境に並んでいたと言いました。正確な数を公言する権限が与えられていないため、当局者は匿名で話しました。


 記事は一部を紹介しました。

 とても重要な情報を見落としていました。この記事はウクライナ危機が実質的に終わったことを知らせています。とりあえず、簡単に記事を紹介しました。

 記事の中で重要なのは、残存しているのが7個大隊だという部分です。これだけの軍勢では、ウクライナ国内へ入ることはできません。ロシアはウクライナ大統領選挙も終わり、この辺で事態を収拾したいと考えたのでしょう。やはり、ウクライナ東部へのロシアの関心はクリミア半島ほどではなかったと言えます。

 これでウクライナ東部の分離主義運動は急速に勢いを失います。

 ロシアが長期的にウクライナ東部侵攻の足がかりをつけたと判断するか、実質的にロシアは失敗したとみなすか。その判断はもう少し情勢を見ないと分かりそうにありません。


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