アサド政権が大統領選挙でテロを計画?
alarabiya.netによれば、シリアの国家連合の指導者、アーメド・ジャブラ(Ahmed Jarba)は月曜日、バシャル・アル・アサド大統領(President Bashar al-Assad)の政権が、来る大統領選挙で有権者と投票所を狙った連続爆弾攻撃を準備していると訴えました。
国家同盟とアメリカとの戦略的つながりを強化するために5月にワシントンを訪問したジャブラは、アサド政権がこれらの作戦を遂行するために、ギャング、傭兵、テロリストと連携していると警告しました。「我々はシリア人に家から出ず、恥ずべき大虐殺に向かわないよう求めます」と彼は言いました。
先週の水曜日、95%以上の登録済み国外有権者は43ヶ所のシリア大使館で票を投じたと、国営通信社SANAは土曜日に報じました。この選挙はアサド大統領に7年間の三期目の任期を与える見込みです。他にあまり知られていない2人の候補者がいます。法律家のマーハ・アブドゥル・ハーフィズ・ハヤール(Maher Abdul-Hafiz Hajjar・46歳)とハッサン・ビン・アブドラ・アル・ヌーリ(Hassan bin Abdullah al-Nouri・54歳)です。
政府支配地域に住むシリア人は6月3日に投票します。国の大半は政府支配地域の外にあります。アサド政権に反対するレバノンとトルコのシリア難民は投票に抗議しました。
この警告は少し疑問です。
ジャブラ氏はどこでこの情報を手に入れたのでしょう。シリア政府内に反政府派のスパイがいてもおかしくありません。しかし、反政府派の支配地域では投票は実施されないでしょうから、投票所はシリア政府の支配地域のみのはずです。そこでテロ攻撃を行えば、反政府派の仕業に見せかけることはできますが、同時に自分の支持者を殺傷することになります。それに意味があるとは思えません。
警告を出すにしても、タイミングが遅すぎます。最近になって分かったともいえますが、もっと早くに言えた可能性もあるでしょう。
これは大統領選挙を中止させたい反政府派の宣伝工作であるように思えます。本当に爆弾事件が起きるかに注目しましょう。
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