バグダッディがイスラム国家に教徒を招待

2014.7.2


 alarabiya.netによれば、 ISISの指導者、アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)は、火曜日に公開した音声メッセージで、軍事、医療、経営技術を持つイスラム教徒に、新しく宣言したイスラム国家に集まるよう要請しました。

 「イスラム国家に移住できる者たちはイスラムの家への移民すべきです。イスラムの家への移住は責務です」と、アル・バグダッディは言いました。命名されたばかりのカリフは、この要請は、特に裁判官、軍事、経営、公益事業の技術を持つ者、医師とすべての分野のエンジニアに向けると言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 時間がないので簡単に書きます。

 バグダッディの宣言は、安倍総理の集団的自衛権に関する昨夜の記者会見と比べると、かなりのインパクトがあります。ISISにそんな力があるとは思えませんが、この声明はやる気に満ちており、呼びかけに応じて、イスラムの若者たちがイスラム国家に集結する危険性がかなりあります。

 イスラム国家はシリアとイラクの権力の狭間に誕生したのであり、本格的な戦争の圧力に抗しきれるとは思えません。しかし、放置すると、かなりの脅威になりそうです。

 さらに、アルカイダとの関係がどうなるかも気になります。アルカイダにすれば、ライバルができたようなものです。戦闘員の志願者もかなりISISに奪われそうです。アルカイダの衰退は期待できますが、代わりの組織が誕生するのでは、意味がありません。しかし、こういう傾向は今後続くと思われます。

 


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