マレーシア航空機に対空ミサイルの攻撃痕
military.comによれば、ファイナンシャルタイムズ紙が、対空ミサイルの破片のダメージとみられるマレーシア航空機の写真を報じました。
国際社会はマレーシア航空MH-17便の墜落原因の調査を求めています。しかし、米政府を含めた多くは、証拠が親ロシア分離主義者が、高度33,000フィートを飛ぶ旅客機を撃墜する能力をもつ最新型地対空ミサイルで旅客機を撃墜したことを示すと考えています。
撮影された残骸は増えている証拠をさらに増やします。
短距離対空ミサイルは航空機が飛んでいる空中で爆発することで航空機を破壊します。
ロシアのSA-11システムはファイナンシャルタイムズ紙の写真にあるサイズの破片を作り出します。ブークM1システムも、この速度と高度で飛ぶ航空機を攻撃する射程を持っています。
military.comの別の記事は、航空・防衛の専門家は、犠牲者の遺体にミサイルの破片が入っている可能性を指摘したといいます。
元記事のリンクをクリックして、記事に掲載されている写真を確認してください。これは対空ミサイルが攻撃したという動かぬ証拠です。
対空ミサイルは航空機の近くまで行くと爆発して、破片をまき散らします。写真に写った部位はコックピットの窓枠の下付近と思われます。ミサイルは航空機の前方で爆発し、コップピットを破壊し、操縦手を殺したかもしれません。ブークミサイルはレーダー誘導なので、機首付近で爆発しても不思議はありません。
ミサイルの爆発以外に、この種の傷がつくのはエンジンの爆発くらいしか考えられません。 しかし、機首に傷があったことで、その可能性はかなり小さくなります。エンジンから部品が飛び散っても、その前方にある機首付近には到達しにくいからです。写真のような細かい破片なら、なおさらです。
破片から火薬の痕跡を採取することで、ブークミサイルが弾頭に搭載する火薬と一致するかの照合ができるかも知れません。そのためにも、専門家が早く現場に入ることが重要です。当然ですが、航空機には火薬などの危険物は搭載できません。その痕跡が出ることは、とても重要な証拠になります。ミサイル本体の残骸を見つけられれば、それ以上の成果はないでしょう。すでに反政府派がかなり現場を荒らしているようなので心配です。専門家が指摘したように、遺体に痕跡が残っている可能性があります。欧州連合が総力を挙げれば、 これらの証拠を採取することは可能でしょう。
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