イスラム国家がモスルダムを支配中と主張

2014.8.19


 military.comによれば、イスラム国家のグループはモスルダム(the Mosul Dam)を占領したというクルド人の主張を否定し、まだ施設を支配していると言いました。

 イラク軍公報、カシム・アル・ムサウィ中将(Lt. Gen. Qassim al-Moussawi)は、ダム自体はクルド人のペシュ・メルガ(peshmerga)とイラク軍が占領しましたが、施設の南側は競合したままで、激戦がこの地域で継続されていると言いました。少なくとも173個の爆弾がダム周辺で解体されましたが、より多くが残ったままだとムサウィ中将は言いました。中将はイラク軍とクルド軍がダムの上にイラクの旗をあげたと言いました。彼は兵士たちは合同の航空支援に支援されていますが、月曜日にダムの地域で米軍の空爆が行われたかは明確にしませんでした。

 この地域の地元住民らに、治安軍がダムを奪還したことを確認するために接触できませんでした。イラクの国防省は、米軍の空爆の助けでモスルダムの大半を解放したと言い、軍は施設全体を完全に解放するために活動していると付け加えました。米中央軍は現在、いかなる関与も認めていません。

 しかし、匿名を希望したクルド人指揮官は、ダムが爆薬が大量に仕掛けられているため、ペシュ・メルガ軍が月曜日午後にダム施設から撤退したと言いました。

 インターネットの声明で、イスラム国家はダムの支配を失ったことを否定し、イラク政府の主張を単なるプロパガンダ戦として否定しました。内容を確認できていない声明は武装勢力が頻繁に使用するウェブサイトに投稿されました。


 記事は一部を紹介しました。

 ダムの施設の大半はダムの南側にあるので、そこを支配しているから、まだ占領中だというのが、イスラム国家の主張です。ダムの南側にはダムの管理棟などがあり、さらに、河を挟んだ東側には職員らの住宅があります。イスラム国家がどちらを支配しているのかは分かりませんが、多分、ダムの施設側なのでしょう。

 どちらにしても、ダム自体を守れず、周辺から追い払われたのでは、ダムに対する影響力はなくなったに等しいことになります。

 クルド軍が撤退した後は、イラク軍が爆弾除去を進めているのかもしれません。

 ところで、シリアで誘拐された湯川遥菜氏については、海外のメディアはあまり報じていません。alarabiya.netが写真付きで、ごく簡単に書いているだけです。海外の紛争では、この種の事件は非常に多く、取り上げる余地がないということなのです。 「Omar Jerbi」のツィッターでは、完全にスパイ扱いされています。とりあえず、湯川氏の生死を確認したい旨、ツィッターに書き込んでみました。返信があるかどうかは分かりませんが、結果を待ちたいと思います。

 


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