オバマ大統領が CIAの拷問を謝罪
BBCによれば、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)はジョン・ブレナンCIA局長を擁護し、アメリカが同時多発テロ後に囚人を拷問したことを認めました。
大統領のコメントは米上院がCIAの尋問プログラムに関する報告書を公表する準備をするときに来ました。
「我々は一部の人たちを拷問しました」とオバマ大統領は言いました。「我々は我々の価値観と反対のことをしました」。彼は調査の中でCIAが上院のコンピュータを捜索したことを認めながらも、ブレナン長官を完全に信頼していると言いました。
オバマ大統領は以前、 CIAが国外の「秘密軍事基地(black sites)」でアルカイダの囚人に対して用いた手法は拷問に等しいと言いました。2009年4月、彼は水責めは拷問であり、いかなる法的な正当性が使われたとしても、それは間違いだったと信じると言いました。
金曜日、大統領は当時の政権は同時多発テロに続いてアメリカへのさらなる攻撃を防ぐという強大な圧力のために厳しい手法を用いたと言いました。「同時多発テロ直後の余波の中、我々は誤りとなった同じことをしました。我々は正しいことを沢山しましたが、一部の人たちを拷問しました。我々は我々の価値観と反対のことを少ししました」「これらの人たちが行った厳しい仕事を思い出す中で、独善的にならないことが大事です」。
オバマ大統領の言葉の選び方に対しては批判がありました。
ウェブサイト「The Intercept」を持つダン・フルームキン(Dan Froomkin)は「オバマは我々が拷問した者たちに言及し、彼らを拷問した者たちを『人々(folks)』と呼びました。どちらもまったく不適切です」と言いました。
オバマ大統領は公表される報告書で予測される別の重要な結果については言及しませんでした。リークされた報告書によると、現在は中止されたCIAの尋問の習慣は価値のある情報は得られませんでした。
上院の報告書は近々公表されることになっていますが、木曜日、ブレナン氏は委員会の調査の間に上院のコンピュータを不適切に捜索したことを謝罪しました。
オバマ大統領はブレナン氏を、(監察官の)報告書を要請した人物であり、教訓から得たことを確実にするためのタスクフォースを立ち上げ、間違いは解消しており、完全に信頼していると言いました。
記事のほぼ全文を紹介しました。
CIAの拷問は前政権がやったことで、謝罪すべきは当時の大統領ジョージ・W・ブッシュでしょう。
上院のコンピュータの捜索とは、この報告書をまとめていた委員会のコンピュータを、今年初めにCIAが不正アクセスして、調査の内容を知ろうとしたことです。CIAは委員会が機密文書を乳したことを捜査しようとして、不正アクセスを行いました。結局、議会の知る権利の方が重要で、CIAは一歩退けという判断が働いたようです。
CNNの記事によると、CIAの要請で司法省が調査した結果、議会が法に反する証拠は見つからず、2009年に委員会とCIAが合意した「共通の認識」にCIAが違反する行為があったという結論でした。
なので、拷問は過去の話で、主な問題は不正アクセスの方です。好ましくないこととはいえ、CIAも自ら職員の行動について監査を要求するなど、変わってきていることが分かります。CIAの諜報活動は米政府にとって便利なこともあって、切りたくても切れない関係となっています。CIAが存在する限り、この問題はアメリカについて回ることになります。
CIAだけではなく、軍事力についても同じことが言えます。
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