イスラム国家が米人ジャーナリストを斬首

2014.8.20
追加 同日 21:05

 BBCによれば、イスラム国家グループはアメリカのジャーナリストを殺害するインターネット映像を公開しました。

 犠牲者は武装勢力によって、2012年にシリアで武装した男たちに捕らえられた、フォトジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー(James Foley)と特定されました。ホワイトハウスはビデオの信憑性を確認中です。

 フェイスブックで、フォーリーの家族は「我々はみなさんが確認や答えを探していることを理解しています。我々全員がさらに情報を得るまで我慢してください。そして、フォーリーを心に留め、祈り続けてください」と書きました。

 「アメリカへのメッセージ」というタイトルのビデオの中で、イスラム国家がジェームズ・フォーリーだという男性は、覆面をした武装勢力によって捕まったと言いました。イギリス訛りの民兵は、ジャーナリストの死はアメリカがイラクでイスラム国家を狙って爆撃したことの直接の結果だと言います。


 記事は一部を紹介しました。

 シリアで誘拐された湯川遥菜氏を処刑したと書いている「Omar Jerbi」のツィッターには、フォーリー氏を斬首した時の写真が多数掲載されています。

 このツイッターに、彼が湯川氏が死亡したことを証明できるか、写真やビデオはあるかと質問しましたが、24時間近く経った現在までに返答はありません。発言の内容は下の通りです。

Can you prove the death of Mr. Yukawa? . Do you have any video or photos of him? .

 私の投稿後、Jerbiは他の投稿にはコメントしているので、私の投稿も読んでいるはずです。

 イスラム国家は捕虜の死を証明するものがあれば、喜んで出してくるでしょうから、これは彼の生存を裏付けるのかも知れません。一縷の希望が見えた可能性を指摘したいと思います。

 さらに追加します。

 その後、@y_yuu7の湯川氏を釈放してほしいとの要請に対して、Omar Jerbiはツィッター上で次のように答えました。

hhhh I'm not the judge to release him if he's still alive

(フフフ、彼がまだ生きていても、私は彼を釈放することを審判する者ではない)

 思わせぶりで、湯川氏の生死については、どちらともつかない内容となっています。Jerbiは現場で処刑に立ち会っている者ではなさそうです。だから、処刑するという最初の決定を聞いて、ツィッターに書いたものの、その後に現場で人質交換の材料にするという考えが持ち上がり、話が食い違ったといった可能性があります。湯川氏生存の可能性は否定できないといえます。

 遅くなりましたが、湯川氏が創設したPMC株式会社のホームページをようやく見つけました(ホームページはこちら)。その内容を見ても、正直なところ、普通の民間軍事会社とは思えません。民間軍事会社は戦争から利益を得る企業です。退役軍人が経営しながらも、本社を租税回避地に置き、祖国に納税しない功利主義の会社があるくらいです。湯川氏は「アジア地域の貧困を無くす」を目的のひとつにあげていますが、そういう民間軍事会社はありませんし、企業の目標としても大きすぎます。何かの思いがあって書かれたことは分かりますが、これでは軍事ビジネスとは相容れません。

 


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