米がシリア国内で人質救出作戦に失敗

2014.8.21


 military.comによれば、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)は、この夏、ジェームズ・フォーリー(James Foley)を含んだ、イスラム国家に拘束されたアメリカ人の人質を救出するためにシリアに特殊部隊を派遣しましたが、特殊部隊は人質を発見できなかったと、オバマ政権は水曜日に言いました。

 当局者は、救出作戦は情報機関が人質が拘束されているシリア国内の場所を特定したと考えた後で承認されました。しかし、シリアに航空機で降下した数ダース分の特殊部隊は人質をその場所で発見できず、離脱する前にイスラム国家との銃撃戦を行ったと言いました。

 「米政府は重要情報と信じるものを手にして、機会が訪れたとき、大統領は国防総省に米国民を救出するために攻勢をかけるよう命じました」と、オバマ政権の対テロ顧問、リサ・モナコ(Lisa Monaco)は声明で言いました。「残念ながら、この任務は人質がいなかったために失敗しました」。

 当局は武装勢力がフォーリーを斬首し、イラクでの武装勢力に対する空爆を続けるなら、二番目の人質、スティーブン・ストローフ(Steven Sotloff)を殺害すると脅した翌日に救出作戦について開示しました。脅迫にも関わらず、アメリカは新しい空爆をシリアでイスラム国家に対して開始しました。オバマ政権はフォーリーを殺した者を裁判のために連れてくるために、シリアで軍事作戦を行う可能性を排除しませんでした。

 シリアでの銃撃戦で、武装勢力が何人か死亡しましたが、アメリカ人は死亡しませんでした。アメリカ人一人が航空機が当たって軽傷を負いました。

 将来の救出作戦を実施する能力を保持するために、作戦の詳細は守る必要があるとして、政権当局者は作戦がいつ、どこで行われたかは言いませんでした。当局は、ほぼ全軍が関与し、地上にいた特殊部隊は固定翼機、回転翼機、偵察機により、空から支援されていたと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 米軍がシリアで軍事作戦を行ったという、はじめての事例が出たことになります。さらに、シリア国内での空爆も行われたという点が非常に気になるところです。その内容はまだ知りませんが、ぜひとも知りたいところです。多分、シリア東部のイラク国境付近で実施していると思います。自由シリア軍を直接支援するような内容ではないでしょう。

 ところで、湯川遥菜氏が生存しているという情報がイスラム国家からイスラム戦線に対してあったという報道がありました。私の見解が的を得ていることを祈ります。

 


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