国連がイスラム国家の戦争犯罪報告を発表
BBCによれば、国連はイスラム国家がシリアで大規模な残虐行為を行い、戦闘員として子供を徴用していると言います。
報告の中で調査員たちは、シリア政府と戦うグループの1つ、イスラム国家が支配する地域で公開処刑が一般的な光景となっていると言います。報告書はシリア政府が今年、8件の事件で化学剤を用いたと告発もします。
国連の報告書はシリア政府とそれと戦う武装グループによる拷問を詳述します。報告書はシリア空軍が民間人がいる近くで樽爆弾を使ったと言います。
「ある事例で、(政府軍により)民間人の集会が意図的に目標とされたという明確な証拠があります」と調査員は言いました。「政府の刑務所で、抑留者は恐ろしい拷問と性的暴行を受けました」。
調査結果は、シリアでの人権侵害の調査の一環として、今年1月から7月までの間に集められた証言と証拠の結果です。
アサド大統領のシリア政府によって行われた、その他の戦争犯罪の申し立ての中に、今年4月と5月の8件の事件で化学剤の塩素ガスが使われたとされる事件があります。報告が取り上げた期間はシリアでイスラム国家が成長したのと同時です。
報告書の中で国連の調査員は、イスラム国家はシリア北部で、身体切断、公開処刑、鞭打ちを踏むんだ恐怖作戦を行っていると言いました。「殺された者たちの体は数日間展示され、地元民を脅します」と書面は書いています。「イスラム国家の服装規定を守らないために鞭で打たれました。ラッカでは、10歳の子供たちが徴用され、イスラム国家の基地で訓練されています」。
水曜日、イスラム国家の支援者は、民兵がシリア東部のタブカ空軍基地(Tabqa airbase)を占領した後にシリア軍兵士を処刑したところとする写真をツィッターに投稿しました。
記事は一部を紹介しました。
虐殺や拷問はイスラム過激派の常套手段です。イスラム国家による残虐行為は今さら珍しくはありませんが、イスラム国家の動きを抑えるために、シリア政府が化学兵器を使うという悪循環が生まれている点が目を惹きます。
中世みたいな残虐行為が現代でも繰り返されていることは、世界が克服すべき課題を示しています。ここまでイスラム国家を放置したのには、国際社会がシリア内戦へ無関心だったためです。
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