リビア国連大使が本格的な内戦を警告

2014.8.30


 alarabiya.netによれば、リビアの国連大使は水曜日、カオスと分断が続くなら、リビアが本格的な内戦になると警告しました。

 イブラヒム・ダバーシ大使(Ambassador Ibrahim Dabbashi)は国連安保理に、彼は可能性としての内戦を常に排除してきたが、状況は変わったと言いました。「リビアの状況は複雑になりました」と彼は理事会で言いました。「7月13日以降だけでも、状況はさらに複雑になり、我々が行動に高い注意と賢明さを持たないならば、状況は本格的な内戦へと落ち込むかも知れません。

 7月13日、対立する民兵の間で激戦がリビアの主要空港の支配をめぐって始まり、半年の首都での最悪の戦闘の中で、少なくとも7人が死亡し、航空便の半分が停止させられました。

 安保理は、リビアへの武器禁輸を強化し、リビアの平和と安定を脅かすグループと個人に制裁を加える即時停戦の決議を満場一致で議決しました。

 リビアは現在、議会が再招集され、新しい首相を指名した後で、国内別々の地域で対立する2つの議会、2つの政府を持っています。

 分断は強力な部族と地域的な忠誠だけでなく、イスラム教徒と非イスラム教徒との間の競争に根ざしています。「過去、治安事件は限られ、孤立し、珍しいものでした」「しかし現在、衝突は重火器を使う2つの武装グループ間で行われています。それぞれのグループは国内の別の地域に分散する同盟者を持っています」とダバーシ大使は付け加えました。

 彼はこれらのグループを武装解除することが重要だと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 もっと前に取り上げるべきでしたが、シリアやイラク以外の地域でも、紛争は激化しています。北アフリカのリビアだけでなく、中央アフリカ付近でも、内戦やテロ組織による暴力が激化しているのです。

 カダフィ大佐を追放、殺害するだけで、リビアが統一するほど、状況は簡単ではないということです。しかし、中東やアフリカのような伝統的な考え方が民主主義に優先している地域でも、民主化を求める声は広がりつつあります。粘り強く、武闘主義よりも民主主義による問題解決の方が、よりよい安定と自由を得られることを、日本も世界も訴えていく必要があります。そんな空気が日本政府内に感じられないのは残念ですが。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.