米軍がウクライナに専門チームを派遣

2014.8.7


 military.comによれば、米欧州軍の米兵約1ダースが、298人の乗客全員が殺されたマレーシア航空機の遺体回収と調査のために火曜日にウクライナに到着しました。

 国務省はこのチームに、米大使館に回収活動の支援について、アクセスとアドバイス、勧告を行うよう要請したと、国防総省公報のジョン・カービー海軍少将(Navy Rear Adm. John Kirby)は言いました。カービー少将は隊員は近くで政府軍と分離主義者が戦う墜落現場へは行かないと言いました。「彼らはキエフから出ません」と、カービー少将は墜落現場での回収と分析に特化した米兵について述べました。「回収活動は大変なことで、悲劇的で望ましくない、米軍がなすべき、得意の事柄です」。

 チームの到着は、ロシアが国境沿いに兵力増強を続け、軍事演習のペースをあげる時に行われたと、国防総省とNATO軍当局は言いました。

 キエフでは、ウクライナ政府の治安当局者が月曜日、彼らがドネツク市(Donetsk)で大規模な攻勢の準備をしているといいました。

 欧州軍とNATO軍の最高指揮官であるフィリップ・ブリードラブ空軍大将(Air Force Gen. Philip Breedlove)は、ベルギーの第一次大戦の記念式典で、NATOのアンダース・フォー・ラスムッセン事務局長(NATO Secretary General Anders Fogh Rasmussen)とデビッド・キャメロン英首相(Prime Minister David Cameron)と、ウクライナ危機について話すために会談しました。「我々は歴史上の重要な場所にいます」とラスムッセンは言いました。「第一次大戦の荒廃を思えば、我々の平和と安全は、ロシアのウクライナへの侵略によって、再び試されているのです。MH17便の犯罪的な撃墜は、ヨーロッパの一部での紛争が世界中で悲劇的な結末を起こしかねないことを明白にしました」。

 NATO当局は、ロシアが約20,000人の兵士をウクライナ国境に集結していると言いました。国防総省によると、カービーは増強の数字は出しませんでしたが、「北部の10,000人は非常に能力があり、十分な即応体制がとれています」と言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 米軍チーム派遣は、大使館をサポートするためで、周囲の戦況を分析して、現場に助言するためで、これ自体は軍事的緊張は高めません。

 先日の、グコボ検問所でウクライナ兵がロシア側に移動を余儀なくされた件といい、再度の国境沿いへの増派といい、これらはロシアがウクライナ東部を手に入れるための明確な行動です。当初、私はロシアは性急にウクライナ東部を手に入れようとしていないと判断していましたが、それは間違いだったと考えざるを得ません。

 今後は最悪の事態も考えて、紛争を見ていきたいと思います。

 

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