イスラム国がアフガンで兵士を徴用中
military.comによれば、アフガニスタン当局ははじめて、イスラム国が同国南部で戦闘員を徴用し、黒い旗を掲げ、一部の情報筋によれば、タリバンの民兵と戦っていることを確認しました。
アフガン軍将官、州知事を含む情報筋は、ムラー・アブドル・ラウフ(Mullah Abdul Rauf)とされる男が活発にイスラム国に戦闘員を徴用していると言いました。
アフガン軍第215兵団のマフムード・カーン将軍(Gen. Mahmood Khan)は先週、ヘルマンド州(Helmand)の地区多数の住人がラウフの代表が人々を徴用するために展開しているといいました。「多数の部族長、聖戦士指揮官、聖職者、その他の人たちがムラー・ラウフが彼らに接触し、参加を求めたことを言うために私に接触しました」とカーン将軍は言いました。しかし、彼はヘルマンド州と一部の地域を支配するタリバンは人々にラウフに接触しないように警告しました。
ヘルマンド州の隣のニムロズ州(Nimroz)の知事で、ラウフと親戚でありながら、約20年間彼と会っていない、アミル・モハンマド・アクンザダ(Amir Mohammad Akundzada)は、ラウフは1996〜2001年にタリバンがアフガンを統治した時の部隊指揮官だったと言いました。
カーンとアクンザダは、ラウフは米主導のアフガン侵攻でタリバンが崩壊した後、グアンタナモベイの収容所に何年も収容されたと言いました。サンギン地区(Sangin)の部族長、サイフラー・サンギンワル(Saifullah Sanginwal)は「人々は、彼は黒い旗を掲げ、一部の地域でタリバンの白い旗を降ろそうともしていると言っています」「タリバンとイスラム国の間の戦闘で、19〜20人が殺されたとの報告があります」と言いました。
カーンとアクンザダは、アフガン当局とアナリストがタリバンの指導者が拠点と考えるパキスタンのクェッタ(Quetta)で時を過ごした後、ラウフはアフガンのタリバン指導者と不仲になったのかも知れないと指摘しました。
土曜日にネットに投稿されたビデオ映像は、アフガンとパキスタン出身の民兵がイスラム国への支持を誓うのを示します。
しかし、アクンザダはイスラム国は普通のアフガン人と結束を得そうにないと言いました。「新しい名前を作っただけでアフガンで戦おうとする人たちは、ある日は(タリバンの)白い服を着て、次の日は(イスラム国の)黒い服を着て、自分自身をイスラム国のアラビア語の頭文字「ディエシュ(Daesh)」と呼んでいますが、彼らは同じ人たちです」。
アナリストはアフガンのイスラム国に対する忠誠の主張多数は日和見主義に基づき、新しい聖戦士の一段は部族とのつながりがある長く確立された民兵グループがある場所に存在を確立するのが難しいことを知るだろうと言います。タリバンは闘争をアフガンに限定し、イスラム国が採用する汎イスラムモデルを支持しません。
ヘルマンド州の地域では、米軍が半年前に撤退してから、タリバンとアフガン軍の間で激戦がありました。
記事のほぼ全部を紹介しました。
イスラム国がアフガンで受け入れられる可能性は低いと、私も考えます。彼らを同じテロリスト組織とくくるのは危険です。同時多発テロ以降、アルカイダのオサマ・ビン・ラディンをタリバンが匿ったのは、単に彼らの掟に従っただけで、アルカイダの思想に共感したからではありません。「敵に追われる者は助けよ」というのが、アフガン人の多くに見られる行動規範です。兵士の実体験に基づいた」映画『ローン・サバイバー』で、アフガン人がタリバンに追われた米軍兵士を助けたのは、これと同じ論理なのです。まったく正反対の相手を助けたり、敵としたりすることが、アフガン人にはあるのです。
タリバンは一つの国内で活動する組織といえ、一部はパキスタンにもいますが、それ以上に拡散する恐れはありません。テロの専門家はテロ組織を活動範囲から、国内的組織、数カ国で活動する組織、それ以上の国際的組織に分類します。特定の国内だけで活動するような組織はほっておいても世界的な問題にはなりませんが、同時多発テロ直後、アメリカは冷静さを失い、アフガンに出兵し、多くの被害を出しました。
中東全域に古いイスラム教の世界を再現したいイスラム国とタリバンの活動目的は合致しません。タリバンはアフガンの貧者向けの組織なのです。
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