イスラム国が拘束中のヤジディ派200人を解放
BBCによれば、イスラム国民兵はイラク北部のヤジディ族少なくとも200人を解放しました。
老人中心のヤジディ族はキルクーク(Kirkuk)近くでイスラム国の支配地域を越え、クルド人当局に受け取られました。民兵がなぜ彼らを解放したかは不明です。
イスラム国は昨年ヤジディ族を攻撃し、数千人を殺し、誘拐しました。土曜日に解放された人たちの大半は歳をとっているか不健康でした。病気の幼児数名を含むグループは治療のためにクルド人のペシュ・メルガ軍が保健センターに連れて行きました。
センターのヤジディ族活動家、コードア・ドムリ(Khodr Domli)は「一部は負傷し、一部は身体障害を持ち、多くはPTSDで苦しんでいます」と言いました。「これらの男女はモスル(Mosul)で拘束されていました」。
解放されたある老人のヤジディ族は、民兵たちがバスに乗るように命じたとき、一部の者たちが処刑されることを恐れたと言いました。そのかわり、彼らはイスラム国が支配するハウィジャ(Hawija)とキルクークの間の横断地点に連れて行かれました。
車いすの老人は、彼らが数ヶ月間囚われて過ごしたと言いました。「食糧の不足だけでなく、多くの時間を心配しながら過ごしたため、とても困難でした」。
グループの解放を取り囲む状況はいまだ不透明です。クルド人のペシュ・メルガ軍は先月、イラク北西部のイスラム国民兵を追い返し、数ヶ月間ヤジディ族多数が足止めされたシンジャル山脈(Sinjar)の長い包囲を突破しました。しかし、多くのヤジディ族の村はイスラム国の支配下のままです。ヤジディ族の女性と少女は結婚を強要されるか、イスラム国によって奴隷として売られました。
記事は一部を紹介しました。
これはひょっとすると、イスラム国の人員が不足しはじめている徴候かも知れません。拘束したヤジディ族の面倒をみる民兵が不足し、イスラム国が彼らを手放した可能性があります。さらに、シンジャルに関する支配も優先順位が低くなった可能性があります。
一方で、イラク軍が戦っているファルージャは未だにイスラム国が占領したままです(関連記事はこちら)。米軍の空爆も効果を出していません。
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