2014年のシリア内戦に関する統計情報
BBCによれば、2014年は4年間のシリア内戦で最も多くの人が死んだ年となり、76,000人以上が殺されたと活動家は言います。
人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、死者の17,790人は民間人で、子供3,501人が含まれていると言いました。
イラクでは2014年に15,000人以上が死に、2007年以来最悪となりました。
暴力の多くはイスラム国とその他の民兵グループがこの二ヶ国で進展を見た結果です。
米主導のイスラム国への空爆、シリアでの政府軍と反政府軍との戦闘、イラクでの派閥闘争も死者の大半を占めます。
シリアのバシャル・アル・アサド大統領(President Bashar al-Assad)は、ダマスカス郊外、ジャバル(Jobar)の最前線基地を訪問して新年を祝いました。アサド大統領のツィッターとフェイスブックのアカウントは、戦車の横で2人の兵士と話し、もう1人と握手する写真を示しました。
人権団体は死者の総計は76,021人で、2013年の73,447人よりも僅かに増加し、2011年に始まった内戦の死者総数を200,000人以上にしました。
2014年の死者について人権団体は次のように言います。
- 少なくとも22,627人は政府軍か政府派民兵
- 約17,000はイスラム国とアル・ヌスラ戦線の民兵
- 15,000人以上は反政府派グループとイスラム主義派
- 17,790人は民間人
同じ日、イラク政府は2014年の犠牲者の数を公表しました。死者は15,538人、負傷者は22,000人以上。人権団体「The Iraq Body Count」はさらに多く、死者を17,073人としました。この団体は、大勢の犠牲を生んでいるイスラム国とイラク軍と共に、地上での残虐行為と空からの新しい攻撃があり、米主導の空爆も民間人の死に責任があると言いました。
その他の統計は以下のとおり。
- 1080万人がシリア国内で困窮
- 1000万人以上が紛争により難民となる
- 3200万人が隣国で難民となる
- シリア人口の50%以上が極貧
- シリアの子供の半分が通学していない
記事は一部を紹介しました。
反乱が始まる前年2010年のシリアの人口は21,390,000人。死者の総数が200,000人以上だから、人口に対する死亡率は0.935%と見積もることができます。太平洋戦争での日本の死者率は3.67〜4.37%(1939年の人口71,380,000人、死者総数2,620,000〜3,120,000人)です。
現在自衛隊が派遣されている南スーダンで行われた第二次スーダン内戦は、第二次世界大戦以降で最も死者の多い戦争で、190万人の死者を出したとされます。
シリアもそういう状態に近づきつつありますが、相変わらず、国際社会の反応は鈍いままです。イスラム国が誕生してやっと目を向けただけ。この差別と不公平については何度も書きましたが、改善される兆しがありません。もはや、なるようになれということかも知れません。
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