クルド軍がコバネの戦略的高地を占領

2015.1.20


 alarabiya.netによれば、月曜日、人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、シリアのコバネ(Kobane・kmzファイルはこちら)でイスラム国と戦うクルド人戦闘員が、街への照準線をあたえる戦略的な高地を占領したと言いました。

 クルド人民防衛隊(the Kurdish People's People Unit)は夜通しの激戦の後、ミステニュア高地(Mishtenur)を占領しました。「軍事作戦によりイスラム国戦闘員少なくとも11人を殺し、大量の武器と弾薬を押収しました」と人権団体は言いました。

 人権団体の理事、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は、この進展は人民防衛隊にとって戦略的勝利で、西のアレッポ(Aleppo)への補給線と東のラッカ(Raqa)へのイスラム国の補給線を彼らの照準線に収めさせました。

 イスラム国は現在、街の15%しか占領していません。


 記事は一部を紹介しました。

 コバネ戦の眼目であったミステニュア高地がようやく陥落しました。コバネへの補給はこの高地に沿う道路を通じて行われており、道路を照準下に置くことで、イスラム国の補給を遮断できます。これで、まだ残存しているイスラム国部隊は急速に衰退することになります。

 アレッポとラッカへの補給路も照準下に置いたという説明は、少し大げさかと思います。補給路の一部を照準下に置いたというべきでしょう。

 


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