米軍がシリア反政府派の訓練を断念へ

2015.10.10

 military.comによれば、米当局者は金曜日、アメリカはシリアの反政府派を訓練する目標を放棄しており、イスラム国と戦う反政府グループを確立する装備と支援へ焦点を当てると言いました。

 まだ公式には発表されていない変化は、少数の戦闘態勢ができた反政府派しか作り出さず、米議会で広範囲にわたる批判を引き起こした現在の手法の失敗を反映しました。新しい手法について話した当局者は、穏健派の反政府派の新しい幹部を採用し、彼らをトルコとヨルダンの訓練基地で訓練し、シリアへ再投入するよりも確立されたクルド人とアラブ人の反政府グループを装備し、動けるようにすることに重きを置いているといいました。このプログラムのために議会が昨年用意した5億ドルが、シリア国内で選ばれた反政府派グループを装備するために、限定された訓練活動と共にさらに使われます。当局者は公言する権限を与えられていないために匿名で話しました。

 新しい手法の下で、反政府派グループが地上戦を支援する時に米軍の空爆を要請できるようにするため、アメリカは通信装置を提供します。

 元のプログラムはうまく行きませんでした。最初の訓練生グループは戦闘に送り込まれた直後に解散しました。一部は捕らえられるか殺され、他は逃げました。2番目のグループは少数の新しい戦闘員を生んだだけで、米議員から批判を受けました。先週、訓練生を率いるシリア反政府派指揮官は半ダース分の車両を過激派民兵に譲りました。


 記事は一部を紹介しました。

 大きな変化が起きているようです。米軍はとうとうシリア反政府派を訓練することを諦めました。クルド人と外国人であるアラブ人の戦意が高く、シリア人が使えないとは、その背景に理由があるのでしょうが、なんとも理解しがたい話です。

 前から感じていたこととはいえ、ショックは大きいですね。なので、コメントを書くのは控えたいと思います。

 


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