米主導のイスラム国空爆が激減

2015.10.28

 alarabiya.netによれば、米主導の同盟国は月曜日の時点で3日間、空爆を行いませんでした。

 国防総省のデータによれば、最後の同盟軍の空爆は10月22日にイスラム国の車両と迫撃砲を狙った無人攻撃機でした。一方で、ロシアはシリア空爆の最初の月末に近づいて、激しいテンポを継続しています。ロシア国防省は月曜日、過去24時間で94個の目標を攻撃したと言いました。

 米国防当局者はロシアの出撃はシリアでの同盟軍の活動と無関係で、状況はどの目標を攻撃するかという点でより大きな識別と調整を反映すると言いました。「ロシアのせいではありません」と広報官、ジェフ・デイビス海軍大佐(Captain Jeff Davis)は言いました。「空爆は増えたり減ったりするものです。我々は攻撃可能な目標がある場所、民間人の損害を避けて攻撃できる目標がある場所を探して情報を見ています。我々は単に(最近は)何も見つけていませんが、それは我々がより多くのものに目を光らせていないことを意味しません」。

 2014年6月以来、60ヶ国以上の同盟国を率いてきたアメリカはイラクとシリアでイスラム国に対する定期的な空襲を行ってきました。日曜日の時点で、同盟軍の航空機はシリアで2,679回の空爆を行いました。国防総省の数字によると、7月に同盟軍は359回の空爆を行いました。この数字は8月に206回に落ち、9月には115回に落ちました。減少の傾向は続き、今月はこれまでに91回の空爆を行いました。

 「我々は適切な目標を連続的に探すため、時間がかかります」と国防総省広報官、エリッサ・スミス海軍中佐(Commander Elissa Smith)は言いました。「我々が行う攻撃は目標に対して無作為なのではありません。それらは組織化された作戦の一部です」。


 記事は一部を紹介しました。

 ロシアが空爆を始めた時期と同盟軍の空爆の回数が減った時期が一致しないので、国防総省の説明の通りなのでしょうが、イスラム国が姿を隠すのがうまくなった可能性を考えてしまいます。

 しかし、ロシアが誇らしげに空爆の成果を強調する時、それを真に受けるべきではないということもいえます。すでに多数の民間人の被害を出しながら、一つも認めようとしないやり方は、それでも国連常任理事国かと言いたくなります。

 空爆の回数よりも、地上戦の状況が気になります。クルド人も長期間進撃を止めていますし、自由シリア軍が奮わないのはいつもの通りです。

 


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