ロシアがシリアへ巡航ミサイルを発射
alarabiya.netによれば、ロシアは今週、シリアの目標に向けて事前通告なしに巡航ミサイルを撃ったと、アシュトン・カーター国防長官(Defense Secretary Ash Carter)は木曜日に言いました。
「我々はロシア軍から増加するプロフェッショナルらしくない行為を受けています。彼らはトルコの空域を侵害しました。彼らは警告なしにカスピ海から巡航ミサイルを撃ちました」。
ロシア政府は海軍艦がカスピ海からシリアの目標にミサイルの集中砲火を撃ち、イランとイラク上空約1,500kmを通過したと水曜日に言いました。
アメリカは同盟軍の航空機が少なくとも1回、ロシア軍機を避けるためにコースを変えたことを認めました。カーター国防長官はロシア軍機が米無人攻撃機の数マイル以内に来たと言いました。
アメリカはシリアでロシアと軍事協力をしていませんが、ロシアとパイロットの安全のために作戦手順を合意しようとしています。
alarabiya.netによれば、ロシア国防省は木曜日に、カスピ海でロシア軍から発射されたミサイルはシリアで目標に達し、イランに墜落していないと言いました。
国防省のコメントは米当局者がロシアの巡航ミサイル4発がイランに墜落したと言った後に出されました。米当局者は、ミサイルが水曜日にカスピ海でロシア艦からシリアに向けて発射されたと言いました。匿名を希望した米当局者は、ミサイルは水曜日にイランに着弾したと言いました。当局者は最初にCNNが報じた話を認めました。
ロシア政府は先週、シリアで空爆作戦を開始し、戦闘機とカスピ海の艦船からイスラム国とその他のテロリストグループだという目標に向けてミサイルを撃ちました。
ロシア国防省広報官、イゴール・コナシェンコフ少将(General Igor Konashenkov)は声明で「プロフェッショナならこうした作戦の間、我々が常に着弾の前後に目標を修正することを知っています。巡航ミサイル4発すべてが目標に命中しました」。
ロシア外務省はセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)とジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)は木曜日に電話でシリア情勢について話し合ったと言いました。2人はシリア空域での事件を避けるために話し合いました。
記事は一部を紹介しました。
ロシアの攻撃の規模と方法は予想を越えています。巡航ミサイルは使わないと考えていました。カスピ海からシリアへミサイルを撃つと、イランを経て、イラクかトルコ領空を通過します。
一方でロシア製巡航ミサイルの性能が低いことも露呈しました。別の記事だと、4隻の艦から巡航ミサイル26発が発射されたということですから、約15%が途中で墜落したことになります。
墜落の原因は報じられていませんが、考えやすいのは打ち上げ用の固体燃料ブースターが燃えつき、巡航用のターボジェットブースターに点火する時に正常に点火せず、墜落したということです。
CNNによれば、巡航ミサイルは「カリブル」で、実戦で初めて使われたとのことです。このミサイルは通常「クラブ」と呼ばれています。その新型に信頼性が見られないのなら、旧型のミサイルはなおさらでしょう。
巡航ミサイルを撃つとの警告がなかったことは、ロシアが自国のみで作戦を行う決意であることを意味しています。これは米ロ間の関係をさらに悪化させ、国際社会を不安定にする行為です。パイロットの安全のために合意があるとしても、ごく簡単な部分だけでしょう。現在の国際社会は非常にまずい方向に向けて転げ落ちているように見えます。国際協力がうわべだけで、関係が深い国同士のみに限られています。今後、非常に難しい数十年が待っているのかも知れません。
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