ロシアもテロ攻撃の可能性を認める
alarabiya.net によれば、ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相(Prime Minister Dmitry Medvedev)は月曜日、エジプトのシナイ半島で墜落した航空機は恐らくはテロ攻撃を受けたと述べました。
「テロ行為の可能性は勿論、起きたことの理由として存在します」と彼は国営新聞の夕刊に掲載されたイタビューで述べました。一方、米諜報機関がモニターしたロシア当局者は墜落した航空機が爆弾で撃墜されたと信じていると、事情に詳しい米当局者は言いました。
米政府筋はロシアとエジプトはFBIの調査協力を拒否したと言いました。FBIは法医学の支援とその他の内容不明のサービスをロシアとエジプトに提供したと、FBI広報官のヨシュア・キャンベル(Joshua Campbell)は言いました。エジプトとロシアはまだ公式に墜落原因を発表していません。
イスラエルも月曜日に、ロシア機がテロ攻撃を受けた強い可能性があると言いました。イスラエルは隣国のシナイ半島に強力な諜報網を持ちます。イスラエル国防大臣、モーシェ・ヤーロン(Defence Minister Moshe Yaalon)は地元ジャーナリストに墜落について語り、彼の広報官もコメントを確認しました。「これが攻撃である強い可能性があります」とヤーロン大臣は言いました。「我々が知り、理解していることからすると、私はこれが攻撃でないとなったら驚くでしょう」。
記事は一部を紹介しました。
いよいよロシアもテロ攻撃の「可能性」を認めないと格好がつかない状況になってきたようです。
現段階では状況証拠の方が多く報道されています。イスラム国の工作員が機体に爆弾を仕掛けたという電話の会話が傍受されたことがそれです。この会話が本当かどうか、爆弾は本当に仕掛けられたのか、仕掛けられたとして本当に爆発したのか、爆弾が爆発する前に機体に異常が起きた可能性はないかといった疑問はあります。機体から爆薬の燃えかすの成分が出てこない限り、これは立証できません。調査者たちはすでに機体の破損が酷い場所からサンプルを回収し、爆薬の成分が出ないかを調べているはずです。結論も出いてると思いますが、まだ最終的な確認を行っている段階と思います。恐らく、その通りの結論が発表されるでしょう。
一部の報道で、機体のドアの内側に小さな穴が沢山空いている写真が報じられました。これは客室内で爆弾が爆発して、その破片がドアの内側に刺さったことを示唆します。しかし、これだと手荷物に爆弾が仕掛けられていたことになり、それほど大量の爆薬が持ち込めたのかという疑問も出ます。爆発が起きてからはパイロットが対処できないほどの大惨事になったのですから、機体の一部に穴を開けた程度の爆発ではなかったはずです。その痕跡だとすると、ドアの傷は小さすぎるようにも思えました。
イスラエルからの情報も内容がまったく公表されていないので、信じるしかないレベルです。しかし、公表されていないだけで、集められた証拠はテロ攻撃を指しているということでしょう。
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当初、偽物とされたイスラム国が公表した撃墜映像は本物だったのでしょう。機種が違うとの意見があったようですが、映像はぼけていて、機種は判別できません。また、このようにタイミングよく爆発の瞬間が撮影できたということは、爆弾が時限爆弾か犯人が撮影者と連絡を取り合って起爆したのかのどちらかであることを示します。そうでなければ、いつ爆発するか分からない爆弾が起爆する瞬間を撮影できません。