ロシア軍砲兵がシリアで地上戦を展開中

2015.11.19


 alarabiya.netによれば、ロシアの国営テレビが示したロシア軍の地図は、ロシア軍砲の派遣団がシリアのホムス州(Homs)で活動していることを示します。

 ロシアは航空作戦を行う基地に隊員を置いていますが、地上軍を派遣したことは否定しています。プーチン大統領と国防省の会議を映した映像の中の地図は政府軍が過激派に対して攻勢を行う地域の近くにロシア軍派遣団のイニシャルを示しました。

 プーチン大統領に大画面で示し、国営テレビが撮影したダイヤグラムは、第120砲兵旅団の152mm榴弾砲「ムスタ・2A65」数門がホムス市の南、60kmにあるサダード(Sadad)の近くに展開していることを示します。シリア軍筋はシリア軍に砲兵に関して指導するロシア人顧問がサダードにいるとだけ言いました。第120砲兵旅団はロシアのケメロヴォ地域(Kemerovo)に拠点を置きます。

 ロシア政府報道官ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)は水曜日に地上軍の派遣を否定しました。「ロシア空軍の作戦を確実にするためにつながる技術的な派遣団がいます」「地上軍はそこにいませんし、ロシア兵はそこで地上戦を行っていません」。彼は自分は作戦地図の専門家ではないと言い、テレビで示された疑問のすべてを国防省に送ったといいました。ロシア国防省はAFPの度重なる要請に答えませんでした。


 記事は一部を紹介しました。

 最近、ダーティボム魚雷の写真がテレビニュースで漏洩したロシア軍が、また重要な情報を垂れ流したようです。これが情報戦のためのことはどうかは分かりませんが、砲兵隊の件に関しては、漏洩させてロシアに何の得もありませんから、テレビ局が地図の意味を理解せずに放送したのだと考えられます。

 計画に基づいて行うため、空爆はどうしても即時性の点では有効ではありません。最前線にいるロシア人顧問が砲撃すべき場所を砲兵隊に連絡し、必要な時に必要な砲弾を敵軍がいる場所に撃ち込む必要があります。ロシア軍砲兵はそれをやっているのです。イスラム国に砲兵はほとんどないでしょうから、対砲兵射撃を受ける心配もありません。

 こういう砲撃が自由シリア軍に対して行われる可能性もある点には注意が必要です。

 


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