ロシア機墜落調査は爆発物へ焦点
alarabiya.netによれば、イギリスは水曜日、エジプトで墜落したロシア機が爆発装置で撃墜されたかもしれないと言いました。
「調査はまだ進行中で、我々はロシアのジェット機がなぜ墜落したか断定的に言うことはできません」とデイビッド・キャメロン首相(Prime Minister David Cameron)のオフィスは声明で言いました。「しかし、より多くの情報が明らかになり、我々は航空機が爆発装置によって撃墜されたかもしれないと懸念するようになりました」。
予防措置として、イギリス政府は、空港で保安の手配が適正に行われているかを評価するために、水曜日の夜にシャーム・エル・シェイク(Sharm el-Sheikh)からイギリスへ向かう飛行を、現在、シャームへ向かっているイギリスの航空専門家のために時間を得られるよう遅らせると決定しました。
一方、墜落原因調査は機上に積み込まれた物体が災害を引き起こした可能性を調べていると、ロシア航空関係者は水曜日に言いました。「現在、2件が検討されています。積み込まれた物と技術的な誤りです。しかし、航空機は空中で壊れることはなく、何かの行動がなければなりません。その徴候がないため、ロケットはありそうにもありません」。
記事は一部を紹介しました。
毎日新聞がロシア航空会社の言として、墜落数十秒前に同機が急減速して1.5km降下したと説明したと報じています。「墜落」がどの時点を指すのかが不明でしたが、BBCの記事に掲載された速度と高度のグラフで疑問が解決しました。毎日新聞がいう「墜落」は機体がレーダーから消えた時点のことです。機体の速度と高度が急速に落ち始め、機体はレーダーから消えました。このときに機体が空中分解したと考えられます。
イスラム国はロシア機を「撃墜させた」と声明したので、ミサイルで攻撃したことを連想させましたが、言語上の問題で、爆破した場合も墜落させたと書くのかもしれません。
客室に爆弾を持ち込むのは、現代はほとんど不可能です。手荷物は制限され、検査も受けるので大型の爆弾を持ち込めないからです。仮に持ち込むのに成功しても、空中分解を引き起こすような大きな爆発は起こせないでしょう。精々、壁や床に穴を開けるだけです。燃料タンクを損傷させるような爆発は無理です。貨物室により大型の爆弾を持ち込み、主翼の近くで爆発させれば、燃料タンクが爆発するかもしれません。イスラム国が空港に侵入し、空港の要員が爆弾を仕掛けたとすれば可能でしょう。
前述のBBCの記事に掲載された地図によると、破片は大きく2カ所に分かれて落下しています。これは空中で起きた爆発で機体が分裂し、2つに分かれて落下したことを示します。パイロットは06:14 の定時連絡を行わず、06:17に墜落しています。定時連絡がなかったことが何か事件に関係があるかは不明です。機体は分速1,830mで急速に墜落しました。現場写真によるとコックピットから左主翼までが一塊で墜落しています。機体中央部で機体が避けて、右主翼と後部が分離したようです。
テロ攻撃なら貨物室に大型の爆弾が仕掛けられた可能性があります。それが爆発して燃料系を破損し、エンジンも停止し、機体が急降下して燃料が爆発して空中分解したのです。すでに警察による空港職員に対する捜査が行われているかも知れません。しかし、単純に機体に何かの問題があったとか、機体に不適切な貨物が積み込まれていて、それが爆発した可能性もあります。それでもテロ攻撃と同じプロセスで墜落が起こります。実際、過去に貨物が燃えだした航空事故がありました。調査委員会はこの辺を慎重に調べているはずです。
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