イスラム国の石油密輸に関する米政府の見解
alarabiya.netによれば、米財務省高官は木曜日、イスラム国は多くの石油をシリア政府へ、一部はトルコへ売り、5億ドル以上を取り引きしていると言いました。
米財務省アダム・スービン(Adam Szubin)は、イスラム国が月に石油を約4000万ドル売っていると言いました。「イスラム国はアサド政権と大きな石油取り引きをしています」と財務省テロ・金融情報担当次官のスービンはロンドンのチャサム・ハウスで聴衆に話しました。「二者は相手を壊滅しようとしており、彼らは多額の取り引きも行っています」。イスラム国の石油の大半はアサド政権の支配地域に行き着き、一部はイスラム国の支配地域の中で消費されます。一部はクルド人の地域とトルコへ行くと彼は言いました。金の流れの詳細を尋ねられると、スービンは「一部は国境を越えてトルコの中に来ています」と答えました。「我々の感覚ではイスラム国は基本的に油田で利益を得ていて、イスラム国の石油は様々な場所へ行き着きます。これは金の流れを止める観点から、我々が求める本当の圧力ではありません。彼らのインフラを破壊することとなるとそれは本当に減少します」。
スービンは月あたり4000万ドルの見積もりが1年間にわたって増加したかは不明だと言いました。彼はイスラム国が5億ドル以上を石油取り引きで得ていると言いましたが、期間は詳細に言いませんでした。
記事は一部を紹介しました。
昨日は疲労のために記事を更新できず、今日まとめて掲載することになりました。
アメリカのイスラム国の石油密輸に関する見解は大体こういう内容に集約されます。石油はトルコ大統領の息子が密売しているのではなく、大半はシリアとイラクの中で消費されているというものです。互いに殲滅し合う相手でも、燃料が足りないときは相手から買うという構造です。勿論、直接取り引きするのではなく、ブローカーを通じてです。シリアは石油産油国でしたが、油田の大半を反政府派やイスラム国に奪われました。政府側支配地域の住民のために石油が必要なのです。取り引きの規模は完全には分からないものの、5億ドル程度と見積もられています。
最近、インターネット上では、トルコが密輸の元締めで、プーチンはそれを暴露した正義の人といった馬鹿げた見解が流れています。しかし、それが真実ならまだしもトルコに圧力をかけて止めさせる手がありますが、シリアとイラクの中で消費される場合、買うのを止めさせられないという問題があります。そこで、ロシア軍が率先してやったように、タンクローリーを破壊して運搬手段をなくすという方法があります。西欧諸国はこれをやると油田に対するテロが予想されるとして手をつけていませんでした。ロシア軍がやってしまったので、西欧の軍隊もやるようになりました。
この攻撃の成果は数ヶ月もすれば確認できるようになるでしょう。イスラム国が石油を糧とする傾向があり、それを阻止できれば、石油が出るところで活動するという彼らの戦略も変わるはずです。 今のところ、イスラム国はテロリストの優良ブランドで、志願者も多いのですが、名声に傷がつけばそれも減るはずです。
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