ロシアが空爆の成果を自画自賛

2015.12.26


 alarabiya.netによれば、ロシアは金曜日、石油を積んだタンクローリーはシリアからトルコに越境し続けているが、イスラム国に対するロシア軍の空爆で減少していると言いました。

 国防省は声明で「石油タンクローリーはシリア・トルコ国境を渡り続けています」と言いました。諜報データを引用し、ロシア政府はトルコのバトマン(Batman)へ向けて、いわゆる北部ルートを移動する石油タンクローリーの台数は減少しましたと言いました。

 同じことが地中海沿岸の2つの街、レイハンリ(Reyhanli)てイスケンデルン(Iskenderun)につながる西部ルートで見られると国防省は言いました。「石油タンクローリーの台数は265台へ減りました」

 ロシア政府は過激派はロシアの空爆を避けてシリア国外に密輸するために新しい方法を探していると言いました。

 シリアから移動するトレーラーの一部はトルコ国境に近いザーホー(Zakho・kmzファイルはこちら)に入国していると声明は言いました。かなりの回り道ですが、トルコは密輸ルートの最終地点を持っています。石油タンクローリーは主に夜間に北部・西部ルートを通過しています。石油タンクローリーは普通のトラックに偽装し、数ダースの小さな車列で移動します。

 先週、ロシア軍の攻撃は17のトラックの車列と、石油の抽出と精製に関係する目標37カ所を攻撃しました。9月30日にシリアで爆撃作戦を開始してから、ロシアは石油タンクローリー約2,000台を破壊しました。開始以来、ロシア軍はシリアで5,240回の出撃を行いました。


 記事は一部を紹介しました。

 タンクローリーをトラックに偽装するというのは、タンクに張りぼてを取り付けて、いわゆる箱車に見せかけるのでしょう。しかし、サイズが違うため、空からでも見破られるというわけです。しかし、ロシア軍が間違えて本当の箱車を空爆している可能性もありそうです。

 これだけ石油密輸ルートを攻撃したのですから、その成果が出なければなりません。来年早々にイスラム国が一部の支配地域を放棄する動きがみられなければなりません。そういう動きがないなら、ロシアの戦略は失敗したことになります。

 その場合、ロシアはどうするのでしょう。対策はあるのでしょうか?。対テロといいながら、シリア政府を支援できれば、他のことはどうでもいいというのでしょうか?。

 イスラム国が戦闘員をアフリカに送り込むようになり、新しい戦場がアフリカに出来上がる可能性はほぼ確実です。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.