米政府がロシア政府のシリア空爆を直接非難
alarabiya.netによれば、火曜日、アメリカはシリアでの空爆で多数の民間人を殺したことでロシアを非難し、ロシア政府がアサド政権と主導的な反政府グループとの停戦の希望を蝕んだと非難しました。
米政府が両国にイスラム国を打倒することに集中させるシリア和平プロセスの開始を助けるロシア政府の支援を見込む時、驚くほど厳しい批判がなされました。
アサド政権と反政府派代表の交渉は来月始まることになっていましたが、ハードルが残っています。クラスター爆弾の使用を含むロシア軍による無差別爆的の報告の中、ジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)はセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergey Lavrov)に今週早く、懸念を共有するよう要請しました。米当局はラブロフの反応を説明しません。
国務省の公報、マーク・トナー(Mark Toner)は火曜日、「シリアの民間人に対するロシアの攻撃に関する報告はひどく気がかりです」と言いました。活動家の報告書はロシアの攻撃が救急隊員を含む多数の民間人を殺したことを示唆し、医療施設、学校、市場を攻撃したことを示します。軍事作戦は最初の10月と11月の半分だけでシリア人130,000人を立ち退かせたとトナー報道官は言いました。先週のアムネスティ・インターナショナルの報告はロシアがクラスター爆弾と非誘導弾を人口の多い居住地で使った証拠に言及しました。グループは民間人殺害の認知に対するロシアの「恥知らずな不認知」と呼ぶものを非難しました。ロシアは即座に主張を「決まり文句と偽り」と否定しました。トナーはすべての調査結果すべてを直接支持しないものの、アメリカはロシアが9月下旬に当地で航空作戦を開始してから民間人の犠牲の報告が著しく不吉な増加を目にしていると言いました。
記事は一部を紹介しました。
日本が正月休みを迎えようとしている時、アメリカはクリスマス休暇で、日本の元旦から仕事が始まります。その休暇の最中に、ロシアに対する厳しい直接要求を出すとは驚きです。休暇中も米政府は必要な活動はしているということです。これはロシア政府に新年早々にこの件で話し合いたいとのメッセージでしょう。
これは民間団体の報告だけでなく、米軍とCIAなど諜報機関からの報告も同じだということを公に示すためでもあります。ロシアも民間団体の報告を虚偽だと言い切れなくなります。
ロシアがこれにどう対応するのかが気になります。アサド政権を助けたいのなら、反政府派との和平は必須です。ここでアメリカの批判を撥ねつけると、和平に影響します。そこをロシアがどう計算するのかが気になります。
日本の外務相の皆さんも、お休み中でしょうが、こういう動きをしっかり見ておいて欲しいものです。
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