マンスールの声明がタリバン内部で不信
alarabiya.netによれば、タリバンの高官数名は日曜日、ムラー・アクタル・マンスール(Mullah Akhtar Mansour)が生存していることを証明するとする音声メッセージの信憑性に疑いを投げかけ、オマルの死亡隠蔽に続いて組織内の不信を強調しました。
タリバンは土曜日に、複数の諜報・軍事筋がタリバンの指導者が火曜日にパキスタンで銃撃戦で殺されたと主張する報道があった後、16分間のファイルを公表しました。しかし、疑問がタリバン高官の間で残り続けました。彼らはタリバンの創始者で最初の指導者、ムラー・オマル(Mullah Omar)の死を2年間隠蔽した後、彼らの指導者を信頼しません。ヘルマンド州(Helmand)に拠点を置く指導者、マウラウィ・ハニフィ(Mawlawi Hanifi)は言いました。「私はファイルを聞きましたが、偽物みたいでした」「私は彼の声が模倣されたと思います。マンスール自身が2年間我々を騙したのです。どうしたら今これを信用できますか?」。
別のタリバン高官はグループが新しい指導者を選び、この突然のショックから組織を脱するために時間稼ぎをしていると言いました。「我々はもっと証拠が必要です」。
別のタリバン高官2人はマンスールが木曜日に怪我で死んだと主張し、似た懸念を表明しました。
メッセージで、マンスールだと主張する男は「私は私が生きていることを全員に知らせるためにこのメッセージを記録した」と言いました。「私は誰とも戦っていない。会議は開かれていないし、私は数年間、クフラック(Kuchlak・パキスタンのクエッタ(Quetta)の近くの街)に行っていない。これはすべて敵のプロパガンダです」。男は金曜日に中部ワルダク州(Wardak)で政府軍とタリバンの間に起きた銃撃戦で死亡した民間人の親類へ哀悼の意も表明しました。
しかし、パキスタンのクェッタに拠点を置く別のタリバン当局者2人は、ファイルは本物で、彼らは録音に同席したと言いました。「この音声は昨日、指導者マンスールによって録音され、我々はそこにいました。会合には我々の高官が参加し、編集してからメディアに送られました」と匿名を希望した当局者1人は言いました。
パキスタン人のアナリストで長期にわたるタリバンの観察者、ラヒムラ・ユスフザイ(Rahimullah Yousufzai)は、声がマンスールのもののように聞こえると言いました。「私は彼だと思います」と彼は言いましたが、ファイルの公表が遅れたことについて疑問を呈しました。「なぜ彼らはほぼ5日間もそうするのを待ちましたか?。彼らがもっと早くやっていれば、もっと効果的だったかもしれません」。彼は組織の中の不確実性がオマルの死に関する謎によって増したと付け加えました。
記事は一部を紹介しました。
マンスールは生きていて、このメッセージも本物でしょう。公表が遅れたのは、そうすべきだと認識がなされるまでに時間がかかったためかもしれません。マンスールが負傷して、その治療のために時間がかかったとみることもできますが、余計な推測は誤りを招くというものです。仮にそうだとしても、大した問題ではありません。
それにしても、タリバンの中に、ここまで亀裂が広がっていることに驚きます。こんな状態ではイスラム国が介入し出すと耐えられないかも知れません。あのタリバンも終わりの時を迎えるのでしょうか?。アフガン軍に吸収されればめでたしですが、そうはならないでしょう。最悪のケースは、彼らがイスラム国に参加することです。
かつてはタリバンは鉄壁の組織で、ぐらつくことなど想像もできませんでした。それがこうなるとは信じられない気持ちです。
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